「DJI Mini 2って、アクティブトラック使えるの?」
この疑問、めちゃくちゃ多いです。結論から言うと、DJI Mini 2の純正アプリ「DJI Fly」にはアクティブトラック機能は搭載されていません。公式には非対応です。でも、だからといって「追尾撮影がまったくできない」わけじゃない。この記事では、まず「なぜできないのか」をハッキリさせたうえで、じゃあどうすれば「追尾」に近いことができるのか、具体的な方法とリスクまで含めて解説していきます。
DJI Mini 2にアクティブトラックがない理由
DJI Mini 2がアクティブトラック(被写体を自動認識して追尾する機能)に対応していないのは、ハードウェアとメーカーのポリシー、両方の理由によります。
まず、アクティブトラックを安全に動作させるには、機体の前後左右に障害物を検知するセンサー(ビジョンセンサーや赤外線センサー)が必須です。DJI Mini 2には、障害物回避用のセンサーが搭載されていません(DJI公式サイトの製品スペックにて2020年の発表時に明確化)。そのため、周囲の障害物を認識しながら被写体を追いかけるという高度な処理が物理的にできない設計なんです。
ただし、ここで大事なのは「センサーがないから技術的に絶対に無理」というわけではないという点。DJI Mini 2にはGPSやIMU(慣性計測装置)といったフライトコントロール用のセンサーはしっかり搭載されています(DJI Forumの製品仕様に関するユーザー投稿、2024年10月)。実際に、サードパーティ製アプリを使えばGPS情報をもとにした追尾は可能です。
つまり、DJIが「安全に使える状態で提供できない」と判断したからこそ、純正機能としては入れなかった。これがメーカーの製品ポリシーによるものだと見られます(DJI Forum上のユーザー間での考察、2024年10月)。DJIとしては、障害物回避機能なしで追尾機能だけを提供するのはリスクが高すぎると判断したのでしょう。
上位機種との違い:そもそもアクティブトラックって何?
アクティブトラックは、一言で言うと「カメラが被写体を認識し、フレーム中央にキープしながら自動で機体を動かす機能」です。DJIの上位機種であるMini 3 ProやMini 4 Pro、Mavic Air 2などに搭載されているActiveTrack 4.0や5.0は、まさにこの方式。被写体の動きを予測しながら滑らかに追いかける、まさに「自動追尾」のイメージそのものです。
これに対し、DJI Mini 2で使えるQuickShotsは「決められた軌道をあらかじめプログラムされた通りに飛ぶだけ」の機能。サークルやヘリックス、ロケットなど、一連の動きを自動でやってくれるものの、被写体が動けば当然フレームから外れます。あくまで「短い演出用のショット」であって、継続的な追尾ではありません(Amazon.co.jpの商品比較表、2023年9月公開の情報に基づく)。
この違いを理解しておかないと、「QuickShotsでなんとかなるでしょ」と思って実際に使ってみたら全然違った…という落とし穴にハマります。
代替案①:QuickShotsで擬似的な追尾を楽しむ
まず一番手軽なのが、純正アプリDJI Flyに搭載されているQuickShots機能を使う方法です。
被写体を画面でタッチして選択し、「サークル」「ヘリックス」「ロケット」「ドローン」「ブーメラン」のいずれかを選ぶと、機体が自動でその軌道を飛びます。このとき、被写体がゆっくり歩く程度の速度であれば、ある程度フレームに収まった状態で撮影が可能です。
ただし、これはあくまで「追尾」ではなく「自動撮影モード」 です。被写体が自転車で走り出したり、ランニングで加速したりすると、すぐにフレームアウトします。また、障害物回避機能はもちろん働かないので、周囲に木や電線がある場所での使用は危険です。
それでも、SNS用の数十秒の映像素材としては十分使えます。特に初心者でも簡単に操作できるのが最大のメリット。まずはこれで体験してみるのがいいでしょう。
代替案②:LitchiでGPS追尾を実現する(上級者向け)
「どうしても自分を追いかけて撮りたい!」という方には、サードパーティ製アプリ「Litchi(リッチ)」を使う方法があります。
Litchiには「Follow Me」モードがあり、操縦者のスマホのGPS信号を追跡することで、機体が自動で後ろについてくる仕組みです。さらに「Magic Leash」機能を使えば、操縦者とは別の人が持つスマホのGPSを追跡することも可能。つまり、操縦者はその場に立ち、走っている友達のスマホを追いかけるようにドローンを飛ばせるわけです(MavicPilots Community Forumでのユーザー間の情報共有、2024年3月)。
ただし、ここに大きな落とし穴があります。
LitchiのFollow Meは障害物を一切検知・回避しません。 機体はGPSの数値だけを頼りに移動するため、木や建物があろうがお構いなしに突っ込んでいきます。これはもう完全に自己責任の世界。また、GPSの誤差によって機体がふらついたり、被写体が必ずしもフレームの中央に収まるわけでもありません。
設定の難易度も高めで、アプリは有料(約2,000円程度)です。それでも「広大な何もないフィールドで、どうしても自撮り的な追尾映像が欲しい」というニッチなニーズには応えられる方法です。
ちなみに、LitchiはDJI Mini 2だけでなく、DJI Mini 3 ProやMavic Air 2などにも対応しています。上位機種であれば本来のActiveTrackも使えるので、購入前に「どの機種でどんな追尾をしたいか」を整理しておくのも大事です。
代替案③:手動操縦でプロっぽい追尾をマスターする
最後は、原始的ながら最も自由度が高く、そして安全な方法。自分で操縦して被写体を追いかけるです。
DJI Mini 2のFPV映像を見ながら、被写体がフレームから外れないようにスティックを微調整する。これができれば、障害物も自分の目で確認しながら回避できるし、障害物回避センサーがない弱点をカバーできます。
当然、練習は必要です。最初はうまくいかず、被写体を見失ったり、ガクガクの映像になったりするでしょう。でも、このスキルが身につけば、どんな機種でも思い通りの映像が撮れるようになります。特に「プロ並みの滑らかな追尾映像を撮りたい」という場合は、LitchiなどのGPS追尾より、手動操縦の方が圧倒的にクオリティが高いです。
DJI Mini 2で「追尾」を諦める前に:比較表で整理
ここまでの3つの方法を、表で整理してみましょう。
| アプローチ方法 | 仕組み | 実現できること | 限界・リスク | 必要なもの・難易度 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|---|
| DJI Fly QuickShots | 決められた軌道を自動飛行 | 短時間のダイナミックな映像。ゆっくり動く被写体ならフレームに収まる。 | 継続的な追尾は不可。障害物回避なし。 | DJI Flyアプリのみ。難易度は低い。 | SNS用の短い映像が欲しい初心者 |
| Litchi Follow Me | GPS信号を追跡 | 開けた場所での自動追尾。操縦者が手を離しても追随。 | 障害物を一切回避しない。GPS誤差で不安定。完全自己責任。 | Litchiアプリ(有料)。難易度は中〜高。 | 広大なフィールドで自撮りしたい上級者 |
| 手動操縦 | 人間の目と操作 | 最も自由度が高い。障害物を回避可能。創造的なカメラワーク。 | 高度な操縦技術が必要。被写体を見失うリスク。 | 操縦者のスキル。難易度は高。 | クオリティと安全性を求める上級者 |
「購入前に知っておくべき」ユーザーのリアルな声
実際にDJI Mini 2を購入したユーザーの声を、SNSやレビューサイト、フォーラムなどから集めてみると(2026年9月時点の投稿を参照)、「アクティブトラックがないことを購入後に知って後悔した」「スポーツ撮影のために買ったのに、追尾できないのは痛い」というネガティブな声が多数見受けられました。
一方で、「軽量で持ち運びやすく、画質も十分。この価格なら仕方ない」といったポジティブな評価もあり、総合的な満足度は高いものの、「追尾機能の欠落」が唯一にして最大の不満ポイントであることが浮き彫りになっています。
また、フォーラムなどでは「Litchiを使えばなんとかなる」という情報が出回っていますが、実際には設定の複雑さや、障害物回避がないリスクを軽視しているケースも散見されました。このあたりの「現実とのギャップ」を理解しておかないと、期待外れに終わる可能性が高いです。
まとめ:DJI Mini 2でアクティブトラックは「できない」が「代用はできる」
ここまでの話をまとめると、DJI Mini 2で純正のアクティブトラックは使えません。それが事実です。ただし、QuickShotsでの擬似的な追尾、Litchiを使ったGPS追尾、そして手動操縦という3つの代替手段があります。
どの方法を選ぶかは、あなたの目的とリスク許容度次第。
- 「とにかく簡単に、ちょっとした動画が撮れればいい」→ QuickShots
- 「広い場所で、自分を追いかけて撮りたい。リスクは承知」→ Litchi
- 「安全に、そして高品質な映像を追求したい」→ 手動操縦のスキルアップ
DJI Mini 2は、アクティブトラックがない代わりに、価格の安さと携帯性、画質のバランスが素晴らしい機体です。その特性を理解したうえで、自分に合った撮影スタイルを見つけてください。
それでも「どうしても自動追尾が欲しい」という場合は、DJI Mini 3 ProやMini 4 Pro、あるいはMavic Air 2といった上位機種への買い替えも視野に入れる時期かもしれません。とはいえ、まずは手持ちのMini 2でどこまでできるか、この記事を参考に試してみてください。きっと新しい発見がありますよ。

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