DJI Mini 3をお使いの皆さん、一度は「ActiveTrack(アクティブトラック)が使えたらなあ」と思ったことはありませんか?結論からお伝えすると、DJI Mini 3で公式のActiveTrack機能を使うことはできません。DJI公式のサポート情報(DJIサポートページ、英語版・韓国語版・フランス語版で確認)によると、ActiveTrack(FocusTrackの一部)の対象機種はMini 3 Pro以上と明確に定められており、Mini 3は対象外となっています。
でも、諦めるのはまだ早いです。実は、QuickShots(クイックショット)の特定モードを工夫して使うことで、擬似的に被写体を追従しているような映像を撮影する方法が存在します。完全な自動追従には及びませんが、設定と撮影プランを少し変えるだけで、かなり「それっぽい」映像が撮れるようになります。
この記事では、フォーラムやSNSで実際にユーザーたちが試しているテクニックを集約し、それぞれの手法のメリット・デメリットを比較しながら、あなたの撮影シーンに合った最適な代替案をご紹介します。
DJI Mini 3でActiveTrackが使えないのはなぜ?
まず、なぜDJI Mini 3がActiveTrackに対応していないのか、その理由を簡単に整理しておきましょう。
DJIが公式に公開しているFocusTrack/ActiveTrackの対応機種リスト(DJIサポートページ)には、Mini 3の名前は含まれていません。一方でMini 3 Proは対象に含まれています。この機能差は、Mini 3に搭載されていない後方・側方の障害物センサーの有無が大きく関係していると言われています。
ActiveTrackは被写体を自動で追い続ける際、ドローンが前後左右に移動しながら被写体をフレーム内に保持し続けます。その際に周囲の障害物を検知し、衝突を回避するためのセンサーが必須となります。Mini 3は前方センサーのみの搭載のため、横や後ろに移動しながらの安全な自動追従が技術的に難しく、公式機能として提供されていないのです。
ただし、これは「全く追従撮影ができない」という意味ではありません。次にご紹介する代替手法を活用すれば、状況によっては満足度の高い撮影が可能です。
代替手段①:QuickShotsの「サークル(Circle)」で擬似追従
DJI Mini 3ユーザーの間で最も実践されているのが、QuickShotsの「サークル(Circle)」モードを使った擬似的な追従撮影です。
サークルモードは、設定した被写体を中心にドローンが円を描くように自動飛行する機能です。これを応用し、被写体(あなたや撮影対象)がゆっくりと直線的に移動しながら撮影することで、あたかもドローンが横から追従しているかのような映像が得られます。
具体的な手順は以下の通りです。
- DJI Flyアプリを起動し、QuickShotsメニューから「サークル」を選択
- 画面上で追跡させたい対象(人物や車両など)をタップして設定
- 円の半径と飛行速度を調整(おすすめは半径5〜10m、速度は中程度)
- 撮影を開始し、被写体がゆっくりと一定方向に移動しながら映像を収録
この方法の最大のメリットは、公式アプリの機能の範囲内で完結すること。特別なアプリや改造は一切不要で、誰でも今日から試せます。
ただし、被写体が速く動いたり急に方向を変えたりすると、ドローンが追従しきれずに被写体がフレームから外れてしまいます。あくまで「被写体がゆっくり動くシーン」に限定されたテクニックだと理解しておきましょう。
代替手段②:手動操作で被写体を追い続ける
「やっぱり自分で操作するのが一番確実」という方には、手動での被写体追従も選択肢の一つです。
スポーツモードをオンにして、被写体の動きに合わせて右手のスティック(機体の左右移動・前後移動)と左手のスティック(高度調整・機体の向き)を駆使して追い続けます。慣れればスムーズな追従が可能になりますが、操作に集中するあまり構図を確認できなかったり、長時間の撮影で疲れてしまうのが難点です。
特に、ATVや自転車などスピードが出る被写体を撮影する場合は、手動操作の練習が必須になります。出発前に撮影ルートを決め、被写体と同じスピード感を事前にイメージしながら飛行させると成功率が上がります。
代替手段③:QuickShotsの「ドロニー」「ロケット」などの活用
被写体がほとんど動かないシーンでは、QuickShotsのドロニー(後退しながら上昇)やロケット(上昇しながら下降) などのモードも効果的です。
これらのモードは被写体の移動を前提としていないため、ActiveTrackとはまったく別物ではありますが、被写体を中心にドローンがダイナミックに動く映像がワンタッチで撮影できます。
特に、風景をバックにした立ち姿のポートレート映像や、建物などの静止物を撮影する場合には、これらのモードの方がクオリティの高い映像が撮れることも。被写体が動くか動かないかで、使うモードを切り替えるのがおすすめです。
3つの代替手法を徹底比較
どの手法が自分に合っているのか、迷ってしまいますよね。そこで、各手法を**「追従精度」「操作の手間」「画質・安定性」「設定の複雑さ」** の4つの軸で比較してみました。
| 手法 | 追従精度 | 操作の手間 | 画質・安定性 | 設定の複雑さ |
|---|---|---|---|---|
| QuickShots(サークル) | 低〜中(被写体の動きが遅い場合に限る) | 中(離陸前に対象設定が必要) | 中(円運動はスムーズだが、被写体が中央からずれることも) | 低 |
| 手動操作(スポーツモード) | 高(パイロットの腕前次第) | 高(常に操作が必要で疲れる) | 低〜高(技量に大きく依存) | 低 |
| QuickShots(ドロニー/ロケット等) | なし(被写体の移動には非対応) | 低 | 高(一定の動きで安定) | 低 |
もし「多少の制約があっても自動で撮りたい」ならQuickShots(サークル) 、「とにかくピタッと被写体を追いたい」なら手動操作への練習がおすすめです。どちらにもメリット・デメリットがありますので、撮影シーンに合わせて使い分けてみてください。
ユーザーたちのリアルな声:何が不満で、どう乗り越えているか
DJI Mini 3とActiveTrackに関するフォーラムやSNSの投稿を調べてみると、多くのユーザーが**「ActiveTrackが使えないと知らずにMini 3を買ってしまった」という後悔の声**を寄せていました。DJI公式フォーラムやDrone Hubなどの海外コミュニティでも同様の投稿が多数確認されています。
一方で、「QuickShotsのサークルを使ったらそれなりに満足できた」というポジティブな報告も複数見られました。特に、ランニングやウォーキングの記撮影において、サークルモードを活用して「ついてくる感」を演出することに成功したというユーザーが複数います。
また、ATVやバイクなどの動く被写体を追いたいというユーザーからは、「手動で追うのが難しく、ハック的な手法を探しているが情報が少ない」という不満の声も上がっていました。
これらの声からわかるのは、「公式のActiveTrackは使えないが、撮影方法を工夫すれば十分実用的な映像が撮れる」 というのが、多くのユーザーが行き着いた結論のようです。
なぜ「Geo Pinハック」はMini 3で使えないのか
映像制作メディア「4K Shooters」で紹介された「Geo Pin」と呼ばれる手法があります。これはMini 3 ProやMavic 3で、地面の静止点(Geo Pin)を設定してActiveTrackのジッター(小刻みな揺れ)を軽減するテクニックです(2023年1月、映像制作者Ted Nemeth氏が紹介)。
しかし、この手法はそもそもActiveTrack機能が搭載されていることが前提のテクニックです。残念ながら、ActiveTrackそのものを持たないDJI Mini 3では、このGeo Pin手法を試みることはできません。ネット上で「Mini 3でもGeo Pinが使える」という情報があれば、それは誤情報か、別の機種の話である可能性が高いです。
まとめ:それでもDJI Mini 3で追従撮影を楽しむために
DJI Mini 3で公式のActiveTrackが使えないのは、DJI公式サポート情報で明確にされている事実です(DJIサポートページ、英語版・韓国語版・フランス語版で確認済み)。しかし、この記事でご紹介した代替手法を組み合わせることで、撮影シーンを選べば十分に満足できる追従撮影映像を残すことは可能です。
重要なのは、「できないこと」にフォーカスするのではなく、「今ある機能でどこまでできるか」を最大限に活かす発想です。QuickShotsのサークルモードを活用した擬似追従、あるいは手動操作のスキルアップ。どちらも今日から始められます。
もしどうしても本格的なActiveTrack機能がどうしても必要であれば、DJI Mini 3 ProやDJI Mini 4 Proといった上位モデルへの買い替えも一つの選択肢です。ですが、Mini 3の軽量性や携帯性、コストパフォーマンスは依然として大きな魅力です。ぜひ、この記事で紹介したテクニックを試して、あなたなりの「Mini 3流・追従撮影」を楽しんでみてください。

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