DJI Mini 5 Proを購入しようか迷っているあなた。スペックシートに「249.9g」と書いてあるのを見て「よし、サブ250gだ!」と安心しかけたけど、ちょっと待ってください。
結論から言うと、DJI Mini 5 Proの公称重量は249.9gですが、実機の計測では252〜253g程度になるケースがあることが複数の検証で報告されています。つまり、物理的な重量としては「250g超え」のリスクを内包しているのが現実です。でも、だからといってすぐに「買い」か「買いじゃないか」を決めるのは早計。この記事では、公称値と実測値のギャップ、各国の規制にどう影響するのか、実際のユーザーがどんな不安を抱えているのかを、徹底的に掘り下げてお伝えします。
DJI Mini 5 Proの公称重量は本当に249.9gなのか
まずは基本のおさらいです。DJIが公式サイトで公表しているMini 5 Proのスペックによると、本体重量は「249.9g」とされています(DJI公式サイト、2025年9月)。この数値は、標準のインテリジェントフライトバッテリーを搭載した状態での値です。
この「249.9g」という数字は、明らかに「250g未満」というラインを狙ったもの。これまでのMiniシリーズも同様に、249g前後で調整されてきました。しかし、ここで一つ注意したいのが、この数値があくまで設計上の目標値だという点です。
実際の製品には製造時の個体差があり、さらにmicroSDカードなどの付属品を挿した状態で重量が変わることは、ドローンユーザーの間では周知の事実。実際、DJI Mini 4 Proでも「公称249g」に対し、実測で251g前後になったという検証が複数ありました。
実機検証で判明!実際の重さは何グラムなのか
では、Mini 5 Proの実測値はどうなっているのでしょうか。複数の海外メディアによる実機検証をまとめると、以下のような結果が出ています。
海外ドローンメディアのDroneXL.coは、Mini 5 Proの実機を計測し、microSDカードを挿入した状態で253gを記録したと報告しました(DroneXL.co、2025年9月)。また、英国メディアのT3も同様に実機を検証し、252.2gという数値を計測しています(T3、2025年11月)。
つまり、標準バッテリーでも実測値は252〜253g程度になる可能性が高いということ。これらのメディアは、メーカー公称値と実測値に約2〜3gの差が生じることを指摘しており、「サブ250g」という謳い文句が、実機レベルでは必ずしも保証されないことを示しています。
もちろん、すべての個体がこの数値になるわけではなく、計測環境やスケールの誤差も考慮する必要があります。しかし、「公称値が絶対ではない」という認識は持っておいたほうがいいでしょう。
バッテリー別の重量比較:Plusバッテリーを使うとどうなる?
もう一つ見逃せないのが、バッテリーの種類による重量変化です。Mini 5 Proには、標準バッテリーの他に、長時間飛行が可能な「インテリジェントフライトバッテリープラス」が用意されています。
VIDEO SALONのスペックシートによると、Plusバッテリーを装着した場合の総重量は302g以下とされています(VIDEO SALON、2025年9月)。これはあくまでメーカー公称値の範囲内での推定ですが、標準時よりも約50g以上重くなることがわかります。
実際にPlusバッテリーを使うと、約299〜302gに達する計算になり、これは明らかに250gのラインを大きく超えます。長時間飛行を重視するユーザーにとっては魅力的なオプションですが、重量規制の観点からは「登録必須」の領域に突入することを覚悟しなければなりません。
各国の規制と「250gの壁」:日本・米国・EUではどう扱われる?
ここからが本題です。多くのユーザーが気にしているのは、「この機体を法律違反にならずに飛ばせるのか」 という点です。
日本の場合
日本の航空法では、100g以上のドローンは機体登録が義務です。つまり、Mini 5 Proは公称値が249.9gであろうと、実測値が252gであろうと、日本国内では登録が必要な機体という扱いになります。
この点は誤解されがちですが、日本には「サブ250gは登録不要」というルールは存在しません。100gを超えた時点で登録対象なので、そもそも「250g未満かどうか」は日本の規制においては直接の争点ではないのです。ただし、重量が重くなると、飛行可能なエリアや、第三者へのリスクが変わるため、安全運航の観点ではやはり重量は重要な指標です。
米国(FAA)の場合
アメリカのFAA(連邦航空局)のルールでは、250g未満のドローンは登録不要という特例があります。このため、Miniシリーズの「249.9g」という数値は、この規制を意識して設定されたものと考えられます。
しかし、先述の通り実測値が250gを超える場合、FAAがメーカーの公称値をそのまま受け入れるかは微妙なところです。T3の記事では、英国の航空当局が実測値を重視する姿勢を示唆していると報じており、アメリカでも同様の解釈がされる可能性があります。つまり、実測で250gを超えれば、登録義務が発生するリスクがあるということです。
EU(EASA)の場合
EUのEASA(欧州航空安全機関)のルールでは、サブ250gクラスに属する機体は、より緩やかな規制の対象となります。EU圏では製造公差を考慮する傾向があり、メーカー公称値が249.9gであれば、実測で多少の増減があってもサブ250gクラスとして扱われる可能性が高いと見られています。
とはいえ、これも確定的な解釈ではなく、今後の当局の判断次第で変わる可能性がある点は注意が必要です。
実際のユーザーは何を不安に思っているのか
X(旧Twitter)や価格.comのレビューなどを調べてみると、Mini 5 Proの重量に関するユーザーの反応は、肯定的なものよりも不安や困惑の声が目立ちます。
「公称249gなのに実測で250g超えていたら意味がない」「サブ250gじゃなかったらMiniシリーズを買う意味が半減する」といった趣旨の投稿が複数確認されました(価格.com、X、2025年9月〜2026年8月)。特に、従来のMiniシリーズの最大の売りだった「登録不要の手軽さ」という安心感が、今回のモデルでは揺らいでいる点が、ユーザーの不満や懸念として表れています。
また、「実測値が公称値を上回る場合、メーカーの発表値を信じて飛行させて罰則を受けるリスクをどう考えればいいのか」という、実務的な不安を抱える声も見られました。これは、多くのレビュー記事が「249.9g」という数値を鵜呑みにして紹介している中で、ユーザーが自分自身で情報を検証せざるを得ない現状を象徴していると言えるでしょう。
重量問題をどう捉えるべきか:メーカー公称値と実測値の向き合い方
ここまでの情報を整理すると、Mini 5 Proの重量に対しては、「公称値はあくまで参考値」 というスタンスで臨むのが現実的です。
製造公差や個体差、付属品の有無で重量は変動します。そのため、「絶対に250g未満であることを保証する」という考え方はリスクが伴います。特にアメリカやイギリスなど、250gを規制の境界線としている国では、実測値を基準に判断される可能性を考慮しておくべきでしょう。
とはいえ、DJI Mini 5 Proは、1インチセンサーや4K/120fps動画など、性能面での進化は間違いなく評価できます。重量が少し増えたとしても、そのトレードオフに見合う価値があるかどうかは、あなたの飛行スタイルや目的次第です。
Mini 5 Proを購入する前に確認しておきたいこと
重量問題を踏まえた上で、Mini 5 Proの購入を検討する際に、ぜひ押さえておいてほしいポイントをまとめます。
まず、実際に手に取ったら一度、自分の機体を計量することをおすすめします。キッチンスケールなどで構いません。実測値を把握しておけば、規制の適用範囲を自分自身で判断できますし、何より安心して飛行できます。
次に、Plusバッテリーを使う場合は、重量が大幅に増えることを前提に計画を立ててください。バッテリーの選択は、飛行時間と規制リスクのトレードオフになります。
また、もし「とにかく登録不要の手軽さ」を最優先するなら、あえてMini 4 Proを選ぶという選択肢もあります。先代モデルは市場に多く出回っており、実績も豊富です。もちろん、画質や性能はMini 5 Proに分がありますが、何を重視するかで判断は分かれるでしょう。
そして最後に、公式の情報を必ず確認する習慣をつけましょう。国土交通省のドローン登録サイトや、各国の航空当局の公式ページを直接チェックすることで、最新かつ正確なルールを把握できます。
まとめ:DJI Mini 5 Proの重量は「ほぼ250g」、正しい理解と準備がカギ
DJI Mini 5 Proの重量は、メーカー公称値では249.9gですが、実機検証では252〜253g程度になるケースが報告されています。日本ではそもそも100g超で登録対象のため、重量そのものが規制のボーダーになることはありませんが、アメリカなど「サブ250gルール」が適用される国では、実測値が問題になる可能性があります。
Plusバッテリーを使用すると総重量は約299〜302gに達し、より厳しい規制の対象となる点も忘れてはいけません。
重要なのは、公称値を鵜呑みにせず、自分の機体の実測値を把握した上で、各国のルールに則って運航すること。この機体の持つ高性能をフルに活かすためにも、正しい知識と準備をもって、安全で楽しいドローンライフを送ってください。

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