DJI Mini 3 ProのPOI(Point of Interest)機能って、正直「なんか思ってたのと違った…」ってなりがちじゃないですか? せっかくドローンを飛ばして、プロみたいな旋回ショットを狙ったのに、被写体が途中でフレームアウトしたり、思ったように動いてくれなかったり。実はこれ、POIという機能の性質をちゃんと理解していないと起こりがちなトラブルなんです。
結論から言うと、DJI Mini 3 ProのPOIは「動く被写体を追いかける機能」ではありません。静止した建物や景色を中心に、ドローンが自動で円を描くように旋回するためのモードです。この基本を間違えると、せっかくの機能も宝の持ち腐れ。この記事では、実際のユーザーの声や公式情報をもとに、POIで失敗しないための具体的なコツと、知っておくべき落とし穴を徹底解説します。
POI機能の基本をおさらいしよう
まずはPOIがどういう機能なのか、簡単におさらいしておきましょう。POI(Point of Interest)は、DJIのインテリジェントフライトモード「FocusTrack」のひとつです(DJI公式サポートページより)。スマホやリモコンの画面で旋回させたい被写体を指で囲むと、その被写体を中心にドローンが自動で旋回してくれる、というのが基本的な動きです。旋回の速度や半径、方向(時計回り・反時計回り)も設定できます。
ただし、ここで注意したいのが、POIは**ActiveTrack(アクティブトラック)とはまったく別もの**だということ。ActiveTrackは設定した被写体を追いかけて機体ごと移動しますが、POIはあくまで「決まった地点」を中心にドローンがぐるっと回るだけなんです。この違いを理解していないと、後述する「動かない問題」に直面することになります。
POIを使う前に知っておくべき「サイドセンサー」問題
DJI Mini 3 Proの最大の特徴であり、同時にPOIを使う上で一番気をつけたいポイントが、側方(左右)に障害物検知センサーが搭載されていないことです。公式スペックでも明らかなように、この機体のAPAS 4.0(障害物回避機能)は前方・後方・下方のみが対象で、側方は非対応です(DJI公式情報、2022年発売時より)。
これは何を意味するかというと、POIで旋回中に機体の進行方向側(つまり横方向)に木や電柱があった場合、ドローンはそれを検知できずにぶつかる可能性があるということ。Amazonのユーザーレビュー(2022年5月)でも「サイドセンサーがないので旋回中は常に緊張する」という趣旨の投稿が複数見られました。DJIフォーラムでも同様の指摘があり、実際に側方の障害物に接触したという報告も確認されています。
ではどうすればいいか。POIを実行する前には、必ず旋回経路の周囲を目視で確認すること。木や建物、電線などの障害物がないか、上空の安全を確保してから飛行を開始しましょう。特に、周囲が開けた公園や広場などがおすすめです。また、POI実行中も常に機体から目を離さず、万一の場合はすぐにスティック操作で回避できるよう準備しておくことが大切です。
ユーザーがハマる「動かない」問題の正体
「POIを設定したのに、被写体が動いたらついてこなかった…」こんな経験はありませんか? これは実はPOIの正常な動作で、故障でもバグでもありません。
先述の通り、POIは静止した被写体を想定した機能です。DJIフォーラムのスレッド(2023年4月)では、動く人にPOIを設定したところ被写体をロストしたという報告がありましたが、これは仕様通りの動作です。POIは被写体が移動しても追従せず、あくまで設定した最初の位置を中心に旋回し続けます。
つまり、動く被写体を撮影したいならPOIではなくActiveTrackを選ぶのが正解です。ActiveTrackなら被写体が動けばドローンも追いかけてくれますし、Spotlight(スポットライト)モードを使えば、被写体にカメラを向けたまま自由に機体を動かすこともできます。用途に応じてモードを切り替えるのが、スムーズな撮影への近道です。
| 機能名 | 動作内容 | 被写体の追従 | 障害物検知 (APAS 4.0) | こんなシーンにおすすめ |
|---|---|---|---|---|
| POI | 設定した被写体を中心に、設定した半径・速度で旋回する | しない(被写体が動くとロストする) | 前方/後方/下方のみ(側方は非対応) | 建物や景色など、静止した被写体の撮影 |
| ActiveTrack | 設定した被写体を追尾しながら飛行する | する(被写体の動きに合わせて機体が移動) | 同左(側方は非対応) | ランニングやサイクリングなど、動く被写体の追跡撮影 |
| Spotlight | 被写体にカメラを固定したまま、パイロットが機体を自由に操作する | しない(カメラの向きだけが追従) | 同左 | 被写体をフレームに捉えつつ、自由な飛行経路を楽しみたい場合 |
(出典:DJI公式サポートページ、ユーザーマニュアル、各種レビューサイトの情報をもとに作成)
POI設定でよくあるトラブルと対処法
実際にPOIを使い始めると、設定そのものでつまずくケースも少なくありません。ここではよくあるトラブルとその解決策をまとめました。
「被写体を認識できない」場合:まずは被写体が画面の中央付近にあるか確認しましょう。また、被写体と背景のコントラストがはっきりしている方が認識されやすいです。逆光や単調な模様の被写体は避け、少し角度を変えてみてください。
「POIモードに切り替えられない」場合:高度が足りない可能性があります。POIを含むFocusTrack機能は、ある程度の高度(目安として2メートル以上)がないと有効にならないことがあります。また、GPSがしっかり受信できているかもチェックポイントです。ただし、GPSがなくてもPOIは使用可能という情報もあります(DJI正規代理店セキドのブログ、2022年10月)。屋内で試す場合は、明るさや模様の認識条件を整えてみましょう。
「旋回中に不安定になる」場合:風の影響や、機体のバッテリー残量が少ない可能性も考えられます。DJI Mini 3 Proは軽量機体なので、強風時は安定性が損なわれがちです。POIは風が穏やかな日に使うのがベター。また、バッテリー残量が30%を切っている場合は、一旦着陸して充電するかバッテリーを交換しましょう。
口コミから見える本当の評価と注意点
IdealoやAmazonのレビューを分析すると、DJI Mini 3 Pro自体の画質(4K/48MP)やコンパクトさに対する満足度は非常に高い一方で、POIを含む自動飛行機能への評価はやや賛否が分かれているのが実情です。
ポジティブな声としては、「簡単にプロっぽい映像が撮れた」「設定が直感的でわかりやすい」といった意見が多く見られます。特に、初めてのドローンでも使いやすいという声は目立ちます。
一方で、ネガティブな声として最も多かったのが「サイドセンサーがないのが怖い」という不安の声です。やはりPOIのように横を向いて飛ぶ動作が多い機能では、この制約が心理的なハードルになっているようです。また、「思ったより被写体の追従がうまくいかない」という困惑の声も一定数ありましたが、これらは先述の通りPOIとActiveTrackの使い分けができていないケースがほとんどです。
これらの口コミからわかるのは、POIは正しく使えば非常に強力なツールだが、その特性を理解せずに使うと思わぬ失敗を招くということ。機能の説明書を読んだだけでは気づけない、実際のユーザーの生の声を知っておくことが、失敗を防ぐ第一歩になります。
失敗しないPOI活用の3つのコツ
最後に、これまでの内容を踏まえて、DJI Mini 3 ProでPOIを失敗しないためのコツを3つにまとめます。
① 被写体は「静止しているもの」に限定する:動く人や車にはPOIは使わない。どうしても動く被写体を撮りたい場合は、ActiveTrackやSpotlightを検討しましょう。POIは塔や橋、建物、木々など、その場に留まる被写体が最も映える機能です。
② 周囲の安全確認を徹底する:側方センサーがないことを常に意識して、旋回経路上に障害物がないかを目視でチェック。特に、離陸前だけでなく、旋回中も周囲の状況に注意を払いましょう。DJI Flyアプリの画面だけに集中しすぎないのがポイントです。
③ 高度と距離を余裕もって設定する:障害物に当たるリスクを減らすには、被写体と周囲の障害物の高さを考慮して、少し余裕のある高度を選ぶこと。また、旋回半径も大きめに取ると、万一の際に回避しやすくなります。最初は広い場所で、小さな半径から練習するのがおすすめです。
DJI Mini 3 ProのPOIは、静止した被写体を美しく魅せるために設計された、非常に優れた機能です。その性質を正しく理解し、安全な環境で使えば、あなたの映像表現の幅はぐっと広がるはずです。付属のDJI RCリモコンや、スマートフォンと接続するRC-N1でも同様に操作可能ですので、まずは安心できる場所でじっくり試してみてください。POIを使いこなせば、きっと満足のいく一枚が撮れるでしょう。

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