DJI Mini 2を手に入れたものの、「やっぱり被写体を自動で追いかけて撮ってくれる機能が欲しい…」そんな風に思っていませんか?
結論から言うと、DJI Mini 2には公式のActiveTrack(被写体認識型自動追尾)機能は搭載されていません。この点は最初にはっきりお伝えしておきます。
でも、だからといって「自動撮影がまったくできない」わけではないんです。実は、機体に備わった公式機能と、ちょっとした工夫やサードパーティ製のアプリを組み合わせることで、撮影シーンに合わせた「自動撮影」を実現する方法がいくつかあります。
この記事では、DJI Mini 2で自動撮影を楽しむための具体的な方法を、公式機能と非公式な方法に分けてわかりやすく解説していきます。それぞれの方法にメリット・デメリットやリスクがあることも、正直にお伝えしますね。
DJI Mini 2の自動撮影機能、公式ではどこまでできる?
まずは、DJI Mini 2に最初から搭載されている公式の自動撮影機能を整理しておきましょう。DJI Flyアプリの中で使える機能は、大きく分けて「QuickShots(クイックショット)」と「パノラマ」の2種類です。
QuickShotsで簡単ムービー演出
QuickShotsは、あらかじめプログラムされた飛行経路に沿って機体が自動で動きながら映像を撮影してくれる機能です。自分で操縦桿を細かく操作しなくても、プロっぽい映像がワンボタンで撮れちゃうのが魅力です。
DJI Mini 2で使えるQuickShotsモードは以下の5種類です(DJI公式サポートページより)。
- ドローニー: 機体が上昇しながらカメラを下に向けて被写体を捉えます。見下ろすような引きのショットが撮れます。
- ロケット: 機体が真上に上昇しながら、被写体を中心に捉えます。ドローニーと似ていますが、こちらはより垂直上昇に特化した印象です。
- サークル: 被写体を中心に機体が円を描くように飛行します。周囲の景色を背景に被写体をぐるっと撮影できます。
- ヘリックス: 螺旋を描くように上昇しながら被写体を撮影します。サークルよりもダイナミックな軌道が特徴です。
- ブーメラン: 機体が被写体から遠ざかりながら上昇し、その後近づきながら下降する、ブーメラン型の軌道で撮影します。
それぞれのモードで撮影できる映像の雰囲気がだいぶ違うので、シーンに合わせて使い分けると楽しいですよ。ただ、これらのモードは飛行経路があらかじめ決まっているので、自動で「追いかける」わけではないという点は注意してください。
パノラマ撮影もお任せ
パノラマ撮影も、自動でカメラアングルを変えて複数枚の写真を撮影し、合成してくれる便利な機能です。広大な風景を一枚の写真に収めたいときに重宝します。
どうしても「追尾」したいなら…サードパーティアプリという選択肢
さて、ここからが本題です。もしあなたが「自動で被写体を追いかけて撮影したい」という意味での自動撮影を求めているなら、サードパーティ製のアプリを検討するという手があります。
一部のサードパーティアプリでは、スマートフォンのGPS情報を使ってドローンを追従させる機能が提供されています。これは、機体が搭載しているカメラで被写体を認識するActiveTrackとは仕組みがまったく違います。
GPS追従型のアプリは、あくまでスマホの位置情報を基準に機体がついてくるという方式です。なので、スマホを持っているあなたの後ろを、ドローンが自動でついてきてくれる、というイメージになります。
ただし、ここで絶対に忘れてはいけない大きなリスクがあります。
DJI Mini 2には、障害物回避センサーが搭載されていません。つまり、GPS追従で飛行させているときに、前方に木や建物、電線などがあっても、機体はそれを避けることができず、そのまま衝突してしまう可能性が非常に高いんです。
価格.comなどのユーザーレビュー(2024年9月時点)を見ても、やはり「ActiveTrackがないのが残念」という声や、逆に「障害物回避がないので、サードパーティアプリでの追従は怖くて使えない」という慎重な意見も複数見受けられました。
GPS追従アプリを使う場合は、広くて何もない場所で、かつ機体とスマホの間を遮るものがない状態で、ゆっくりとした移動に限定して使うのが現実的なラインでしょう。
まずはQuickShotsを極めてみよう!シーン別おすすめモード
「追尾まではいらないけど、手軽に自動でカッコいい映像が撮りたい!」という方には、やっぱりQuickShotsがおすすめです。それぞれのモードがどんなシーンに向いているか、具体的にイメージできるように整理してみました。
| モード名 | おすすめシーン | 必要な空間の目安(公式情報より) | 撮影のコツ |
|---|---|---|---|
| ドローニー | 人物を下から見上げるように捉えたい時。記念撮影のオープニングに。 | 比較的狭い空間でも可。 | 被写体は動かずに、カメラを見上げていると良い感じに撮れます。 |
| ロケット | 建造物や木々を見上げるように撮影したい時。縦のラインが映える被写体に。 | 上空に障害物がないことを確認。 | 真上に上がるだけなので、被写体の真上に障害物がない場所を選びましょう。 |
| サークル | 被写体を中心に、周囲の景色をぐるっと見せたい時。公園のモニュメントや人物に。 | 半径5〜10m程度のクリアな空間。 | 機体が円を描くので、周囲に人や物がないか事前にチェックを。 |
| ヘリックス | 被写体を螺旋状に上昇しながら捉えたい時。建物や木々、人物をドラマチックに。 | 半径10m以上、上空も広々とした空間。 | 一番ダイナミックな映像が撮れますが、その分広いスペースが必要です。 |
| ブーメラン | 被写体からぐっと引き、そしてまた寄せるような印象的な映像を。 | 半径約30m、高さ約10mの広大な空間が必要(DJI公式)。 | 公式情報によると、直径でいうと約60mの空間が必要なので、かなり広い場所を選びましょう。海辺や広大な草原がベストです。 |
※必要な空間の目安は、DJI公式サポートページの情報をもとにしています。
この表を見てもらうとわかるように、特にブーメランモードは半径約30m(約99フィート)、つまり直径で約60mもの広さが必要なんです。公式マニュアルにも明記されているので、狭い場所では絶対に使わないようにしてくださいね。
知っておきたい!Mini 2のバッテリーと実飛行時間
自動撮影に限った話ではありませんが、撮影を楽しむ上でバッテリーの持ちはとても気になるところです。DJI Mini 2の公称最大飛行時間は約31分ですが、実際のユーザーレビュー(Amazon.co.jp、2023年11月時点)を見ると、風の強い日や動画撮影を多用する場合は10〜15分程度でバッテリーが減ってしまうという声が多く見られました。
また、先代モデルのMavic Mini用に発売されていた大容量バッテリーをMini 2で使っているというユーザーもいて、少しでも飛行時間を延ばそうとする工夫も見られました(Amazon.co.jpユーザーレビューより)。ただ、これはあくまで自己責任の範囲での対応になるので、公式のバッテリーを使うのが無難です。
まとめ:自分に合った「自動撮影」のスタイルを見つけよう
DJI Mini 2で自動撮影を楽しむ方法を、公式・非公式合わせて見てきました。
- 公式のQuickShotsは、決まった軌道を自動で飛んでくれるので、安全かつ簡単に映える映像が撮れます。特に初心者の方は、まずはこの機能をしっかり使いこなすところから始めるのがおすすめです。
- サードパーティアプリのGPS追従は、ActiveTrackのように被写体を追いかけてくれますが、障害物回避センサーがないMini 2では非常にリスクが高い方法です。使うなら、絶対に安全な広い場所で、自己責任で、短時間だけに留めましょう。
- どうしても本格的な追尾機能が欲しいという場合は、DJI Mini 3 ProやDJI Mini 4 Proといった上位機種の検討も視野に入れるのが、結局は満足度の高い選択になるかもしれません。
「自動撮影」といっても、その意味は人によって違います。この記事で紹介した方法を参考に、あなたの撮影スタイルにぴったりの方法を見つけて、DJI Mini 2でのフライトをもっと楽しくしてくださいね。

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