DJI Mini 4 Proを日本で飛ばすなら、「リモートIDの設定ってどうやるんだろう?」という壁にぶつかる人は少なくありません。結論から言うと、リモートIDの設定メニューは日本国内でGPSを掴んだときにしか表示されません。そして、Plusバッテリーはまったく関係ありません。 この仕様を知らないと、「アプリにメニューが出てこない」と混乱してしまいます。この記事では、実際にユーザーがつまずきがちなポイントを整理しながら、国土交通省の登録記号(JU〜)をDJI Flyアプリにインポートするまでの手順を、最新のファームウェア情報をもとに解説していきます。
なぜDJI Mini 4 ProのリモートIDメニューが表示されないのか?日本と海外の違い
DJI Mini 4 ProのリモートID機能は、ファームウェアv01.00.0400(2024年4月11日リリース)で正式に対応が追加されました。しかし、この機能は機体が現在位置している国や地域に応じて、アプリのメニュー自体が表示されたりされなかったりするという特徴があります。
多くのユーザーが「設定しようと思ったら、DJI FlyアプリにリモートIDの項目がない」と戸惑いますが、これはアプリの不具合ではなく、GPSが日本国内の位置を認識していないとメニューが出現しないという仕様が原因です。日本国内にいても、屋内やGPSが掴みにくい場所ではメニューが出ないことがあるため、まずは屋外でGPSをしっかり受信した状態でアプリを開くようにしましょう。
また、この点は海外からの帰国者や、海外で購入した機体を使う人にとって特に混乱しやすいポイントです。日本に持ち帰った後も、機体が前回の位置情報を記憶しているようなケースはなく、単純に現在のGPS位置で判断されます。つまり、日本国内で正しくGPSを掴めば、メニューは自動的に現れます。
バッテリーは関係ない!Plusバッテリー必須説の誤解を解く
ネットで調べると、「リモートIDを有効にするにはPlusバッテリーが必要」という情報を見かけることがあります。しかし、これは米国向けの話です。米国では特定の条件下でPlusバッテリーを装着するとリモートIDが自動で有効になる仕様がありますが、これはあくまで米国の規制に合わせた動作で、日本を含む多くの国ではバッテリーの種類には依存しません。
DJIフォーラムや日本のユーザーコミュニティでも、標準バッテリー(画面付きコントローラーの標準セットに付属するもの)で問題なくリモートIDが設定できたという報告が多数確認されています(DJI Forum、2024年〜2025年)。つまり、DJI Mini 4 Proを日本で飛ばす場合、バッテリーが標準でもPlusでも、リモートIDの設定自体はまったく同じように行えます。この点はしっかり覚えておいてください。もしPlusバッテリーを持っていなくても、安心して次の手順に進んで大丈夫です。
リモートIDは「インポート」するもの:シリアル番号と混同しないで
ここが最も重要なポイントです。リモートIDの設定では、国土交通省のDIPS(ドローン登録ポータルサイト)で発行された「登録記号(JU〜から始まる番号)」を機体に書き込む必要があります。これは「インポート」と呼ばれる操作で、アプリ上で何か番号を手入力するのではありません。
よくある誤解として、機体のシリアル番号(SN)をリモートIDだと思い込んでいるケースがありますが、シリアル番号は製造上の個体識別番号であり、リモートIDとは別物です。リモートIDは法的に定められた情報発信のための識別子で、登録記号そのものがリモートIDとして発信されます(参考:DJIサポート、リモートIDに関する公式見解)。
DIPSで機体登録を済ませていることが前提になりますが、まだの方は先に登録を完了させておいてください。登録が済んでいないと、インポートする情報自体が存在しないことになります。
DJI Flyアプリでの具体的な設定手順(日本語UI/英語UI対応)
それでは、実際の手順をステップごとに見ていきましょう。アプリの言語設定が日本語か英語かでメニュー名が異なりますが、操作自体は同じです。
- DJI Flyアプリを起動し、DJI Mini 4 Proに接続します。 このとき、コントローラーはDJI RC 2でもDJI RC-N2でも構いません。機体の電源を入れ、アプリが機体を認識していることを確認してください。
- アプリのトップ画面右上にある「安全」メニュー(または三点リーダーアイコン)をタップします。 日本語UIでは「安全」、英語UIでは「Safety」です。
- メニュー一覧の中から、「リモートID」(日本語)または「UAS Remote Identification」(英語)を探します。 ここでメニュー自体が表示されない場合は、前述した通りGPSが日本国内を正しく捉えているか、屋外で再試行してみてください。
- リモートIDの設定画面に入ったら、「インポート」(Import)というボタンをタップします。 ここで「リモートID番号」のような入力欄を探してしまう人がいますが、それは間違いです。
- 「インポート」をタップすると、DIPSアカウントとの連携画面に遷移します。国土交通省のDIPSに登録したメールアドレスとパスワードを入力してログインします。このとき、DIPSで登録した機体情報が自動的に読み込まれ、登録記号(JU〜)が表示されます。
- 表示された登録記号を確認し、「インポート」を実行します。これで機体にリモートID情報が書き込まれます。インポートが完了すると、アプリ上でステータスが「インポート済」に変わります。
- 最後に、国土交通省から「リモートIDのインポートが完了しました」といった趣旨の確認メールが届くことがあります。届かない場合もありますが、アプリ上で「インポート済」と表示されていれば基本的には完了です。
設定後に確認しておきたいこと:初フライト前にチェック
インポートが完了したら、実際に飛行させる前にいくつか確認しておきましょう。まず、アプリのリモートID設定画面でステータスが「インポート済」になっていることを再確認します。また、機体の電源を入れ直した後も設定が維持されているかどうか、一度アプリを再起動してチェックすると安心です。
万が一、インポート後に「リモートIDが無効」といったエラーが出る場合は、GPSの受信状態を改善してみてください。ビルの谷間や屋内ではうまく認識されないことがあります。それでも解決しない場合は、DIPSの登録情報に誤りがないか(機体のシリアル番号が正しく登録されているかなど)を確認するとよいでしょう。
また、飛行中はリモートIDが常時発信されているため、アプリ上で特に操作する必要はありません。法律で定められた情報(機体の位置、登録記号、離陸地点など)が自動的に送信されています。
よくあるトラブルと対処法:ユーザーの声から
実際のユーザーコミュニティ(DJI Forumや日本語SNSなど)で寄せられている声をまとめると、次のようなトラブルが多く報告されています。
- 「リモートIDのメニューが出てこない」 → これが圧倒的に多い質問です。原因はGPSが日本国内を認識していないことがほとんどです。屋外で機体の電源を入れ、DJI Flyアプリを再起動してみてください。それでも出ない場合は、コントローラーと機体の接続を一度切り、再接続してみると改善することがあります。
- 「Plusバッテリーを持っていないけど設定できる?」 → できます。この疑問は米国の情報に惑わされているケースがほとんどです。日本国内ではバッテリーの種類は関係ありません。
- 「インポートしようとしたらDIPSのログインでエラーが出る」 → DIPSのパスワードを間違えているか、DIPS側で機体登録がまだ完了していない可能性があります。まずはDIPSにPCやスマホのブラウザからログインできるかどうかを確認してみてください。
- 「インポートしたけど、リモートIDが発信されているか不安」 → アプリ上で「インポート済」と表示されていれば、問題なく発信されています。また、DJI Flyアプリの飛行画面でも、リモートIDのステータスアイコンが表示されることがあるので、そちらでも確認できます。
まとめ:場所(日本)と正しい手順でリモートID設定は完了する
DJI Mini 4 ProのリモートID設定で最も重要なのは、日本国内でGPSを掴んだ状態でアプリを開くこと、そしてPlusバッテリーの有無は気にしないことです。この2点さえ押さえておけば、あとはDIPSの登録情報をインポートするだけのシンプルな作業です。
今回紹介した手順は、ファームウェアv01.00.0400以降のバージョンで動作確認が取れています(AirData UAVによるファームウェア追跡、2024年4月)。もしお使いのファームウェアが古い場合は、最新版にアップデートしてから設定を試してみてください。
この記事が、DJI Mini 4 ProとDJI Flyアプリを使ったリモートID設定の手助けになれば幸いです。正しい手順で設定を済ませて、日本の空を気持ちよく飛ばしてください。

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