ドローンで映像を撮るなら、NDフィルターはほぼ必須アイテムです。でも、いざ選ぼうと思うと、純正品からサードパーティ製までたくさんありすぎて、どれを買えばいいのか迷ってしまいますよね。
しかも、ネットで調べると「このセットがおすすめ」と書いてあるけど、実際に買ってみたら付属しているND値が自分の撮影シーンに合わなかった……なんて話もよく聞きます。結論から言うと、自分のメインの撮影シーンに必要なND値を逆算してからセットを選ぶのが正解です。
この記事では、2026年8月時点の各ブランド製品情報と、実際のユーザーレビューの傾向を踏まえながら、シーン別に最適なNDフィルターの選び方と製品を紹介していきます。
DJI Mini 4 ProのNDフィルター、まずは「足りない問題」を知っておこう
多くのユーザーから上がっているのが、「セットに入っているND64まででは全然足りない」という声です。
実際に、複数のドローン専門フォーラムや各メーカーのレビューサイトを確認すると、ND128やND256といった濃度の高いフィルターが欲しいという意見が複数見られました。特に、真夏の晴天時や、水面や雪原など反射が強いシーンでは、ND64でもシャッター速度を1/60秒以下に落とせないケースがあるんです。
多くの市販セットはND64までで構成されていますが、Sunnylifeの3枚組セット(ND16、ND64、ND256)のように、最初からND256を含んだ製品も存在します(AiO.lvの販売ページより、2025年11月時点の製品情報)。
つまり、「有名なあのセットを買えばOK」ではなく、自分の撮影環境でどのND値が本当に必要かを事前に考えておくことが失敗しない選び方の第一歩です。
シーン別に考える!必要なND値の目安
NDフィルターの役割は、明るい日中でもシャッター速度を1/60秒や1/120秒に保つこと(180度ルール)です。フレームレートが30fpsなら1/60秒、60fpsなら1/120秒が目安になります。
では、具体的にどのくらいのND値が必要になるのか。ここでは撮影シーン別にざっくりとした目安を整理してみました。
- 快晴の日中(午前10時〜午後2時頃) :ND64〜ND256。特に海や砂浜、雪原ではND256が必要になることも。
- やや曇りの日中:ND16〜ND32。
- 夕方や朝方のゴールデンアワー:ND8〜ND16。
- 夜景や室内:NDなしでもOKなケースが多い。
この目安を踏まえたうえで、「自分が一番多く撮るシーンはどこか」を基準にセットを選ぶと、無駄なく必要なフィルターを揃えられます。
実際のユーザーは何を買って、何に満足・不満を感じているのか
各メーカーの公式サイトやECサイトのレビューを集計してみると、いくつか興味深い傾向が見えてきました。
満足している声の傾向
- 取り付けやすさと軽さを評価する声が多く、「ジンバルに負担がかからない」という意見が複数見られました。特にNEEWER製品は1枚あたり約0.48g(Cameraeggレビューより、2026年4月時点)と非常に軽量で、この点を評価するユーザーが目立ちました。
- 純正品との比較でも、「画質面で純正品と遜色ない」という意見が複数のブランド(K&F Concept、Freewellなど)で見られました。
不満やつまずきの声の傾向
- 収納ケースの大きさに対する不満が複数挙がっています。特に、DJI純正のショルダーバッグに収まらないサイズのケースが付属する製品があり、携帯性を重視するユーザーからは厳しい意見が出ていました。
- 色かぶりも指摘されています。特にND濃度が高くなると、青色が強くなる(青かぶりする)製品があるようです。
- やはりND64では足りないという声は多く、セット内容への不満として最も多く見られました。
つまり、重量と画質のバランス、そして収納のしやすさも、実際の満足度に大きく影響するポイントなんですね。
主要ブランドのNDフィルターセットを比較してみた
ここでは、実際に購入可能な主要なセットをいくつかピックアップして、特徴を比較してみます。
| ブランド / セット名 | 主なフィルター構成 | 重量(1枚) | 価格帯の傾向 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| NEEWER 6枚組 | UV、CPL、ND8/PL、ND16/PL、ND32/PL、ND64/PL | 約0.48g | 低価格帯 | とにかく軽くて安いセットが欲しい初心者・入門者向け。ただし高濃度NDは別途検討が必要。 |
| K&F Concept 4枚組 VNDセット | VND(ND2-32)、VND(ND32-512)、CPL、UV | 非公表 | 中価格帯 | VND(可変ND)の利便性を重視するユーザー向け。2枚で広範囲をカバーできる。 |
| Freewell 16枚組 メガパック | ND16〜1000、ND/PLハイブリッド、UV、CPL、Snow Mist 1/4、LPRなど16枚 | 非公表 | 高価格帯 | あらゆるシーンに対応したいプロ志向のユーザー向け。特殊効果フィルターも含まれる。 |
| PolarPro Vivid Collection 3枚組 | ND8/PL、ND16/PL、ND32/PL | 約0.52g | 最高価格帯 | 光学性能を最優先するプロ・ハイエンドユーザー向け。色かぶりが少なくシャープネスに優れるが、ND32までなので明るい日中は別途ND64以上が必要になることも。 |
| Sunnylife 3枚組 | ND16、ND64、ND256 | 約0.7g | 低価格帯 | シンプルに必要最低限を揃えたいユーザー向け。特に晴天時の日中撮影が多い人にND256があるのは強み。 |
(各数値・情報はCameraeggレビュー、各メーカー公式サイト、ECサイトの製品ページを参照。2026年8月時点)
プロとアマチュアで意見が分かれる「画質の差」問題
フォーラムなどを見ていると、特にFreewellとPolarProの比較で議論がよく起こっています。
PolarProはCinemaSeries™ガラスを採用し、屈折率が低くフレームの隅々までシャープな描写を維持するという評価があります(Cameraeggレビューより)。一方で、Freewellも非常に高品質で、その差は編集ソフトで簡単に修正できるレベルだとする意見も根強いんです。
つまり、プロの現場で求められる「納品時の最高画質」を取るか、趣味の範囲で「コスパ」を取るかというトレードオフの問題と言えます。どちらが正解かは、あなたがその映像をどこで使うかによって変わるでしょう。
そもそもVND(可変ND)という選択肢もある
最近注目されているのが、VND(可変ND)フィルターです。これは回転させて減光量を変えられるタイプのフィルターで、K&F ConceptからはDJI Mini 4 Pro用のVNDセットも販売されています。
「いちいちフィルターを付け替えるのが面倒」「シチュエーションがコロコロ変わる」という場合には、VNDは非常に便利です。ただし、可変式ならではの欠点として、極端に濃度を上げるとクロス(X字状のムラ)が出る場合があることや、収納ケースが大きいという声もあるので、その点は理解したうえで選ぶ必要があります。
結局どのNDフィルターセットを選べばいいのか
ここまでの内容を踏まえて、あなたのスタイル別に選択肢を整理してみます。
「とにかくお手軽に始めたい」「予算を抑えたい」という方には、NEEWERの6枚組が良いでしょう。軽量で必要最低限のフィルターが揃います。ただし、真夏の快晴時にはND64では足りないことを念頭に置いて、必要に応じて別途ND256を追加で購入するのがおすすめです。
「様々なシーンで撮影する」「VNDの便利さを試してみたい」という方には、K&F ConceptのVNDセットが面白い選択肢です。2枚のVNDで広範囲をカバーできるので、フィルターの持ち替えが劇的に減ります。
「プロ並みの画質を求める」「特殊効果にも挑戦したい」という方には、Freewellの16枚組メガパックか、PolarProのVivid Collectionが有力です。Freewellはとにかくバリエーションが豊富で、Snow MistフィルターやLPRフィルターなど、他の製品にはない表現ができます。PolarProは価格は高いものの、色かぶりの少なさとディテールの再現性で評価が高い製品です。
「日中屋外の撮影がメイン」「シンプルなセットで十分」という方は、Sunnylifeの3枚組も検討に値します。ND256が含まれているので、快晴時にも対応できるのが強みです。
フィルター選びで一番大事なこと
結局のところ、NDフィルター選びで一番大事なのは、「自分がどんなシーンで、どんな映像を撮りたいか」を明確にすることです。
「とりあえず評判のセットを買おう」ではなく、自分の撮影スタイルに足りないND値が何かを逆算してから選ぶ。そして、実際のユーザーの声にあるような「ND64では足りない」「収納ケースが大きい」「色かぶりが気になる」といったリアルな不満ポイントを事前にチェックしておく。
そうすれば、ネットの情報に振り回されずに、自分にぴったりのNDフィルターセットに出会えるはずです。さあ、あなたもDJI Mini 4 Proに最適なNDフィルターを見つけて、より自由でクリエイティブな空撮ライフを楽しんでください。

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