DJI Mini 3のファームウェア更新、うまくいきましたか?アプリで更新を始めたものの「69%」「85%」「95%」あたりで止まってしまったり、エラーコード「0x110105601008」が表示されて困っていませんか?
結論から言います。更新が特定の進捗率で止まる場合、それは機体の故障ではなく、ファームウェアの書き込み処理が何らかの要因で中断された状態です。 慌てて再起動を繰り返すよりも、エラーのパターンに応じた正しい対処を順に試せば、ほとんどのケースで復旧できます。この記事では、DJI公式フォーラムやユーザーからの実際の報告をもとに、失敗したときの具体的な切り分け方と解決手順を解説します。基本的な更新手順は簡潔にまとめ、「失敗したらどうするか」にページの6割以上を割いています。
DJI Mini 3のファームウェア更新前に知っておきたい基本ルール
まずは、更新を始める前に絶対に確認しておきたい公式の要件をおさらいしておきましょう。
DJI公式のサポート情報によると、ファームウェア更新を始める前のバッテリー残量は、機体(インテリジェントフライトバッテリー)が50%以上、送信機(リモコン)が30%以上である必要があります(DJI公式サポートヘルプページ)。この数値は公式マニュアルにも明記されており、更新開始時の鉄則です。もしバッテリー残量が足りない状態で始めると、更新の途中で電源が落ちてしまい、最悪の場合、機体が起動しなくなるリスクもあります。
更新手段は主に2つ。DJI Flyアプリを使う方法と、DJI Assistant 2 (Consumer Drones Series) というPCソフトを使う方法です。どちらもDJIが公式に提供している手段で、基本的な流れはどちらのツールもアプリやソフトの案内に従うだけ。所要時間は約10分が目安です(DJI公式ユーザーマニュアル)。
ここまではどの解説記事にも書いてあること。でも、実際にトラブルが起きるのはここからです。何度やっても途中で止まる、エラーが出る…そんなときに頼りになるのが、これから紹介する「失敗したときの対処法」です。
DJI Mini 3のファームウェア更新「あるある」失敗パターンとその理由
DJI公式フォーラム(2025年1月〜2月のユーザー報告)や海外ドローンフォーラム(DronePilots.nl、2025年7月のユーザー報告)をざっと見ても、特定の進捗率で止まる問題は本当に多くの人が直面していることがわかります。
特に報告が多いのは、「85%(DJI Assistant 2の場合)」または「95%(DJI Flyアプリの場合)」で更新が止まり、エラーコード「0x110105601008」が表示されるパターン。また、「69%」付近で止まってしまうケースも少なくありません(DJI公式フォーラム、2025年1月〜2月の複数スレッド)。
なぜこんなことが起きるのか。DJIサポートの公式回答やユーザーの検証報告を総合すると、考えられる原因は以下のようなものがあります。
- 通信環境の不安定さ:Wi-Fiが弱い、またはスマートフォンと機体の接続が一瞬でも途切れると、ファームウェアのデータ書き込みが中断されます。
- アプリのバックグラウンド動作:更新中にスマートフォンで別のアプリを開いたり、画面がオフになったりすると失敗しやすくなります。
- DJI Assistant 2の認識トラブル:PCに機体をUSB-Cケーブルでつないでも、ソフトウェアが機体を認識しない問題が多発しています。これはケーブルの相性やPC側のドライバーが原因であることがほとんどです。
- 初回更新ならではの不安定さ:購入後、初めてのファームウェア更新で失敗するケースも多く、この場合は「初期状態からのアップデート」という特殊な状況が影響している可能性があります(DJI公式フォーラム、2025年2月のユーザー報告)。
つまり、多くの更新失敗は「機体のハード的な故障」ではなく、「通信や設定などの外的要因」が原因だということです。だからこそ、諦めてすぐに修理に出す前に、試せる対処がいくつもあるんです。
【即実践】更新が止まったらやることリスト(エラー別)
それでは、具体的な対処法をステップ順に紹介します。以下の手順は、DJIサポートが公式フォーラムで実際にユーザーに推奨した内容(DJI公式フォーラム、2025年1月のサポート返信)をベースに、筆者が実用的な順序に整理したものです。
① まずは「再起動+再試行」を3回まで
エラーが出たら、まずは機体と送信機の電源を完全にオフにしてから、もう一度オンにします。スマートフォンも再起動しておきましょう。そして、DJI Flyアプリを立ち上げて、もう一度更新をやり直してみてください。
このとき、以下のポイントを厳守してください。
- 更新中はスマートフォンの画面をオフにしない。
- ほかのアプリを一切起動しない。
- Wi-Fiルーターの近くで、電波が安定している場所で作業する。
フォーラムの報告を見ると、2〜3回の再試行で成功したという声も少なくありません。それでもダメなら次のステップへ。
② DJI FlyアプリがダメならDJI Assistant 2(PC)を試す
モバイルアプリでの更新に失敗した場合、次に試すべきはDJI Assistant 2 (Consumer Drones Series)を使ったPC経由の更新です(DJI公式フォーラム、2025年1月のサポート返信でも推奨されています)。
手順は以下の通り。
- PCにDJI Assistant 2 (Consumer Drones Series)をインストール(DJI公式サイトからダウンロード)。
- 機体の電源をオンにし、USB-CケーブルでPCと接続。
- ソフトウェアを起動し、機体が認識されるのを待つ。
- 「ファームウェア更新」の項目から更新を実行。
ここで頻発するトラブルが「機体が認識されない」という問題。 これは多くの場合、USB-Cケーブルの相性か、PC側のドライバーが正しくインストールされていないことが原因です。純正ケーブルを使うか、データ転送対応の別のケーブルを試してみてください。
③ エラーコード「0x110105601008」の正体と最終手段
このエラーコードは、DJI公式フォーラムでも多くのスレッドで取り上げられている、いわば「定番」のエラーです。コード自体は「ファームウェアの書き込み処理が正常に完了しなかった」という汎用的なエラーを示しています。
DJIサポートはこのエラーに対して、以下のような最終手段を推奨しています(DJI公式フォーラム、2025年1月のサポート返信)。
- 使用するモバイル端末を変えてみる(Android→iPhone、またはその逆)。
- DJI Flyアプリをアンインストールして再インストール。
- PCのDJI Assistant 2も最新バージョンにアップデートしてから再試行。
それでも改善しない場合、最後の手段はDJI正規サービスセンターへの修理依頼です。ただし、保証期間内であっても、ユーザー側の明らかな操作ミス(バッテリー残量が足りない状態での更新など)が原因の場合は有償修理になる可能性もあるので注意してください。
DJI Mini 3のファームウェアは今どうなってる?最新バージョンの実態
執筆時点(2026年9月1日)で確認できる直近の情報によると、DJI Mini 3の最新安定版ファームウェアは**V01.00.0500と見られます。このバージョンは2025年1月頃にリリースされたもので(DJI公式フォーラム、2025年1月〜2月のユーザー報告)、主な更新内容は一部の国・地域で義務化されたRemote ID(リモートID)への対応**と、既知の不具合修正です。
ここがポイントなんですが、このV01.00.0500に関する日本語の詳細な解説記事はまだほとんどありません。 つまり、このバージョンでの失敗事例やRemote ID対応の実務的な影響を解説している記事は、現時点で非常に少ないのが実情です。
では、Remote ID対応が日本での運用にどんな影響を与えるのか。現時点ではっきりしているのは「対応自体はファームウェアに組み込まれた」という事実だけで、日本国内の航空法における具体的な運用ルールとの関係については、まだ確定情報が多くありません。この点は今後の国土交通省やDJIジャパンからの正式なアナウンスを待つ必要があります。
更新後に起こる映像トラブルも要チェック
ファームウェアの更新自体は成功したのに、「なんかライブビューがぼやける」「露出が変に明るくなった」 というトラブルも、海外のフォーラム(DronePilots.nl、2025年7月のユーザー報告)で報告されています。
この原因として考えられるのは、更新によるジンバル制御パラメーターのリセットや、カメラ設定の初期化です。まず試してほしいのが「ジンバル再校正」。DJI Flyアプリの設定メニューから「ジンバル」→「自動校正」を実行すると、多くのケースで改善されます。
それでも直らない場合は、カメラ設定を一度リセットしてから、手動で露出やフォーカスを再調整してみてください。どうしても改善しない場合は、DJIサポートへの問い合わせを検討してもいいでしょう。
結局、DJI Mini 3のファームウェア更新で一番大事なこと
一番大事なのは、「失敗しても慌てないこと」 です。
今回紹介した通り、DJI Mini 3のファームウェア更新で失敗するケースのほとんどは、機体の故障ではなく、通信環境やアプリの挙動が原因です。そして、その多くは再起動や手段の変更(アプリ→PCソフト)で解決できます。
もしあなたが今、エラーコード「0x110105601008」に悩まされているなら、まずはこの記事で紹介した手順を順に試してみてください。3回までの再試行、PC経由の更新、端末の変更…それでもダメなときは、DJI正規サービスセンターという最終手段がある。それだけの話です。
DJI Mini 3は、DJI FlyアプリやDJI Assistant 2 (Consumer Drones Series)といった公式ツールがしっかり整備されているからこそ、ユーザー自身である程度のトラブルシューティングが可能なんです。正しい知識と手順を持って、冷静に対処していきましょう。

コメント