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クボタ農業用ドローン2026年最新モデル比較:経営規模で選ぶT10K・T25K・T70K

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農業用ドローンの導入を検討するとき、多くの方が「どの機種を選べばいいのか」という壁にぶつかります。クボタの農業用ドローンを調べ始めると、MGシリーズやT20Kなど、過去のモデル名も出てきて、かえって混乱してしまうこともあるでしょう。

結論から言います。2026年8月現在、クボタが新規販売している農業用ドローンの現行モデルは「T10K」「T25K」「T70K」の3機種だけです。かつてラインアップにあったMG-1KシリーズやT20K、T30Kはすでに販売を終了しています(クボタ公式サイト「KSAS対応機一覧」より、2026年8月確認)。

この3機種は、経営規模や作目に応じて明確に住み分けがされています。本記事では、各機種のスペックを比較し、あなたの農場に最適な一台はどれなのかを、実際のユーザー事例や導入コストの内訳も交えながら整理していきます。

T10K・T25K・T70K:クボタ現行ドローン3機種の特徴と選び方

クボタの農業用ドローンは、いずれも自社の営農支援システム「KSAS(クボタ・スマート・アグリ・システム)」に対応しており、散布作業の記録管理や可変施肥といった精密農業を実現できるのが大きな強みです。ただし、タンク容量や最大離陸重量、想定されるほ場規模は機種によって大きく異なります。

小規模ほ場や中山間地に最適なエントリーモデル「T10K」

T10Kは、カーボンファイバー製の軽量コンパクトボディが特徴のエントリーモデルです。液剤タンク容量は標準で8リットル(別売で10リットルタンクも用意あり)、最大離陸重量は液剤使用時で24.8kg、粒剤使用時で26.8kgです。散布幅は作物上2.0メートルで5メートル、全方向3次元レーダーを搭載し、障害物検知機能も備わっています。

想定されるユーザーは、水稲で言えば数ヘクタール規模の小規模ほ場や、果樹園・中山間地の農家の方です。価格は一式で約120万円からが目安となっています(日本ドローンオペレーター育成協会の公開情報をもとに算出、2026年7月時点)。バッテリー重量は3.8kgと軽量で、持ち運びや交換作業の負担が少ないのもメリットです。

中〜大規模ほ場の主力モデル「T25K」:測量機能も搭載した最新鋭機

2024年2月に発売されたT25Kは、現在のクボタ農業用ドローンの主力モデルです。液剤タンク容量は20リットル、最大離陸重量は液剤使用時で59kg、粒剤使用時で60kgと、T10Kの倍以上の能力を持ちます。散布幅は作物上3.0メートルで7.5メートルと広く、広範囲の散布作業を効率化できます。

T25Kの最大の特徴は、機体単独でほ場の測量が可能なカメラを搭載している点です。これにより、別途測量機材を用意しなくても、ほ場の形状や面積をドローン自身が把握し、最適な飛行経路を自動で生成できます。また、全方向障害物検知レーダーに加えビジョンセンサーも装備しており、安全性が大幅に向上しています。

価格は本体が1,693,560円(メーカー希望小売価格)、スマートバッテリーが275,000円、粒剤散布装置が151,800円、インテリジェント充電器が205,260円です。これらを一式揃えると、約232万〜260万円が導入時の総額の目安となります(日本ドローンオペレーター育成協会の公開情報より、2026年7月時点)。10ヘクタール前後の中大規模な水田や畑作を営む方に最適な一台です。

フラッグシップモデル「T70K」:多量散布・超大型ほ場向け

T70Kは、搭載量と散布能力を極限まで高めたフラッグシップモデルです。液剤タンク容量は70リットルと圧倒的で、最大離陸重量は130kgに達します。散布幅は液剤使用時で7.5メートル(作物上4.0メートル、飛行速度22.5km/h時)と、一度の飛行で広範囲をカバーできます。

想定されるユーザーは、数十ヘクタール単位の大規模な水田経営や、広大な果樹園、あるいは複数農家の散布作業を請け負う事業者の方です。価格は公式には明確な数値が公表されていませんが、類似する大型機の価格帯から、おそらく170万〜200万円強程度ではないかと見られます(T30K/T50K名義の情報が混在しているため、正確な金額は販売店への問い合わせが必要です)。バッテリー重量は14.7kgと重く、取り扱いにはある程度の体力を要しますが、その分、1回の作業で散布できる面積は群を抜いています。

実際のユーザー事例から見える「導入効果」のリアル

クボタのソリューションレポートには、実際にMG-1K(先代モデル)を導入した大規模経営体の事例が掲載されています。それによると、1ヘクタールあたりの散布時間は約10分。従来、セット動噴(2台使用)で1日に10ヘクタールしか散布できなかったのが、ドローン導入後は1日最大13〜14ヘクタールの散布が可能になったと報告されています(クボタ ソリューションレポート No.21)。

現行モデルのT25KやT70Kは、この先代モデルよりもさらに散布幅やタンク容量が向上しています。そのため、同程度あるいはそれ以上の作業効率アップが見込めるでしょう。特にT25Kの測量機能は、ほ場ごとの形状に合わせた自動経路生成を可能にし、無駄な飛行や重複散布を減らすことにも貢献します。

導入前に確認したいこと:資格・手続きと初期費用の内訳

農業用ドローンを運用するには、機体の購入費用だけでなく、いくつかの事前準備が必要です。

まず、2022年12月以降に施行された改正航空法により、農業用ドローン(機体重量100g以上)を飛行させるには、二等無人航空機操縦士以上の国家資格が原則として必要になりました。ただし、機体の登録(DIPSへの登録)や、飛行許可・承認申請も別途必要になります。これらの手続きは、クボタの販売店がサポートしてくれるケースが多いため、導入を決めたらまずは最寄りの販売店に相談するのが確実です。

また、初期費用の内訳として、本体価格に加えて以下のものを忘れずに見積もりに含めてください。

  • 予備バッテリー(T25Kの場合1本約27万円、T10Kは別途確認が必要)
  • 充電器(T25K用インテリジェント充電器で約20万円)
  • 粒剤散布装置(必要な場合、T25Kで約15万円)
  • 運搬用ケースやメンテナンスキット

クボタのドローンは、全国に展開する販売・サービスネットワークを通じてアフターフォローが受けられる点が、他社製品にはない大きな強みです。いざというときにすぐに相談できる相手がいるかどうかは、農業機械を導入するうえで非常に重要な要素でしょう。

結局、どのクボタ農業用ドローンを選べばいいのか

ここまでの比較を踏まえて、機種選びの指針をまとめます。

  • T10K:導入コストを抑えたい、小規模ほ場や中山間地での運用が中心、という方に。
  • T25K:中〜大規模の水田・畑作で、測量機能や最新の安全装備を活用したい、という主力ユーザーに最適。
  • T70K:超大型ほ場や事業型の散布サービスを視野に入れている、搭載量とスピードを最優先する方に。

どの機種も、散布作業の省力化と高精度化という本来の目的を達成できる性能を持っています。大切なのは、「今の自分の経営規模」と「5年後・10年後の目指す姿」に合わせて選ぶことです。まずは最寄りのクボタ販売店で実機を見せてもらい、自ほ場での飛行デモや見積もりを依頼するのが確実な一歩です。

農業用ドローンは、もはや特別な機械ではなくなりました。正しい機種選びと準備さえ整えれば、あなたの農作業を劇的に変える強力なパートナーになるはずです。

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