「ドローンの国家資格を取りたいけど、費用っていくらくらいかかるんだろう…」
そう思って調べ始めたあなた。スクールのホームページには「10,000円〜」とか「20,000円〜」と書いてあるけど、実際に払う総額はどれくらいなのか、イマイチ想像がつかないですよね。
結論から言います。CAAC(中国民用航空局)無人駕駛航空器操控員執照の取得にかかる総費用は、一般的に8,000〜28,000元(約16万〜56万円)程度です。でも、ここで注意してほしいのは、この金額には「授業料」だけでなく「教材費」「試験报名費」「再試験費」そして場合によっては「宿泊・交通費」まで含めた“実質負担額”だということ。スクールの表示価格だけで判断すると、あとから「思ってたよりかかった…」という事態になりかねません。
この記事では、2026年8月時点の最新の政府調達事例や公式発表を元に、「どのくらいの費用がかかるのか」「安いスクールと高いスクールで何が違うのか」「補助金は使えるのか」まで、リアルな費用感を徹底的に掘り下げて解説します。
CAAC国家資格の費用は「スクール代」と「その他諸経費」に分けられる
まず大前提として、ドローン国家資格の費用は「スクールに支払うお金」と「スクール以外に支払うお金」に分かれます。この2つを分けて考えないと、正確な予算が立てられません。
CAAC执照は、国家資格化されたことで認定された培訓機関(スクール)で決められたカリキュラムを受講し、学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。つまり、基本的にはスクールに通うことが必須です。
でも、スクールのホームページに載っている「授業料」には、以下のものが含まれている場合と含まれていない場合があるんです。
- 教材費
- 初回の試験报名費
- 再試験費用
- 実機演習の回数(追加演習は有料の場合も)
つまり、「授業料10,000元」と書かれていても、その内訳をしっかり確認しないと、最終的な自己負担額は大きく変わってくるということです。
スクール費用の相場と内訳(2026年8月時点)
2026年8月現在、中国国内のCAAC認定培訓機関の料金相場は、コース内容や保証内容によって大きく異なります。
例えば、寧波集飛という培訓機関では、機長コースと教員コースを設置し、カリキュラムには法规・気象・飛行原理などの学科に加え、実機操縦・地面站計画などを含むとされています(2026年8月現在、91好school掲載情報)。また、就業支援として幕墙清掃・ドローン吊り下げ・農業防除の3分野の実技訓練を実施している点も特徴的です。
一方、上海高行ドローン培訓センターでは、視距内(VLOS)と超視距(BVLOS)の区分、そして小型と中型の機体区分ごとにコースが設定されており、教員資格を持つインストラクターが在籍しています(2026年8月現在、91好school掲載情報)。
このように、同じCAAC执照でもスクールによってカリキュラムの内容や付随するサービスが異なるため、価格もピンキリなんです。
「安いスクール」と「高いスクール」で何が違う?実はココが大きな分かれ目
ここが一番大切なポイントです。多くの情報サイトは「スクールAは10,000元、スクールBは15,000元」と価格だけを比較していますが、何が違うから価格差が生まれるのかを説明している記事はほとんどありません。
私が実際に複数のスクール情報を比較し、さらに2026年8月の政府調達事例を分析した結果、価格差の主な要因は以下の3つに集約されます。
1. 実機演習時間の量と質
安いスクールほど、実機演習の時間が極端に短い傾向があります。学科(座学)中心で、実際にドローンを飛ばす練習時間が少ないと、実技試験の合格率が下がります。不合格になれば再試験費用がかさみ、結果的に「安いスクールに入ったのに総費用が高くついた」という逆転現象が起きるんです。
2. 再試験の保障(無料回数)
標準的なスクールや高機能スクールでは、再試験が規定回数まで無料だったり、試験报名費が授業料に含まれていたりします。しかし格安スクールでは、再試験のたびに300〜800元の追加費用が発生するケースがほとんどです。
3. 就業支援の有無
資格を取った後の仕事紹介やキャリアサポートが充実しているスクールは、その分の価値を価格に反映しています。単に資格を取るだけなのか、資格を取って実際に仕事を始めるための環境が整っているのかは、長期的に見ると非常に大きな差になります。
実は見落としがちな「スクール外の費用」に注意
スクールの授業料に加えて、以下のような「スクール外費用」が別途かかるケースが非常に多いです。このあたり、多くのまとめ記事ではほとんど触れられていません。
試験报名費
CAAC認定の試験センターで受験するための費用です。初回のみスクールに含まれている場合もありますが、含まれていない場合は別途500〜1,000元ほど必要になります。
再試験費用
学科試験・実技試験のいずれかに不合格だった場合の再試験費用です。1回あたり300〜800元が相場。ただし、スクールによっては再試験の回数制限や無料保証が異なるので、契約前に必ず確認しましょう。
参考までに、2026年8月に黒龍江省政府購買サービスプラットフォームで公開された大慶市の調達事例では、CAAC小型多旋翼(視距内)操縦員培訓・考核取得サービスの予算として52,000元(案件全体)が計上されており、この中には理論4回・実技4回の再試験費用まで含まれていることが明記されています(黒龍江省政府購買サービスプラットフォーム、2026年8月)。つまり、行政レベルの調達では「再試験を見越した費用」を標準的に盛り込んでいるわけです。
交通費・宿泊費
試験会場が遠方にある場合、交通費や宿泊費が別途かかります。特に地方在住の方や、近くに認定試験センターがない地域の方は要注意。SNSや口コミを見ると「スクール代とは別に宿泊費が想定外にかさんだ」という声が複数確認されています(百度貼吧、2026年8月閲覧)。
2026年8月時点の最新動向:補助金・助成金の事例が出てきている
ここからは、この記事の最も新しい情報です。2026年8月になって、地方政府レベルでCAAC执照取得を公費で支援する動きが出てきています。
慶元県の林業共同プロジェクト(2026年8月発表)
浙江省慶元県は2026年8月、林業共同プロジェクトの一環として、高山竹林でのドローン吊り下げ運搬事業に向けて、飛手(パイロット)15名の育成プログラムを開始しました(慶元县人民政府公式サイト、2026年8月)。
このプロジェクトでは、CAAC中型多旋翼超視距操縦員培訓を実施しており、培訓費用の詳細は非公表ながらも、県が人材育成予算を支出し、林業従事者を飛手として育成するスキームが取られています。
つまり、地域によっては「CAAC执照の取得費用を自治体が負担してくれる」ケースが出てきているんです。すべての地域で適用されるわけではありませんが、「自分の住んでいる地域で補助金が使えるかどうか」を調べてみる価値は十分にあります。
大慶市の政府調達事例(2026年8月)
先ほども触れた大慶市の事例では、応急管理サービス保障センターがCAAC小型多旋翼(視距内)操縦員培訓・考核取得サービスを調達しています(黒龍江省政府購買サービスプラットフォーム、2026年8月)。
契約金額には培訓費・教材費・初回試験报名費に加え、理論4回・実技4回の再試験費用まで含まれており、行政として「再試験のリスクを考慮した適正予算」を組んでいることがわかります。
ユーザーのリアルな声から見える「費用以外の不安」
私がX(旧Twitter)や百度貼吧、Yahoo!知恵袋などでユーザーの声をリサーチしたところ、費用以外にもいくつかの共通した不安があることがわかりました。
よく見られた不満や不安のパターン
- 「学科試験の内容が思ったより難しく、何度も再試験になった」という趣旨の投稿が複数確認されました(百度貼吧、2026年8月閲覧)。
- 「スクールに支払った金額の他に、試験会場までの交通費・宿泊費が別途かかり、想定より出費がかさんだ」という不満が複数見られました。
- 「仕事を紹介されると聞いて入校したのに、資格を取った後のフォローが薄い」という趣旨の声も散見されました。
ポジティブな声のパターン
- 「CAAC执照を取得してから仕事のオファーが増えた」「スクールの就業サポートで実際に仕事に繋がった」という満足の声も一部で確認されています。
これらの口コミから見えてくるのは、「資格を取ること」と「仕事に繋げること」の間にはギャップがあり、そのギャップを埋めてくれるスクール選びが非常に重要だということです。
CAACだけじゃない?ASFCライセンスという選択肢(1,800元)
ここで、CAAC以外の選択肢についても触れておきます。
2026年8月現在、ASFC(中国航空運動協会)が発行するパイロットライセンスの初級試験費用は1,800元/人です(比翼飛行、2026年8月)。ASFCライセンスはFPV(F類)と汎用多旋翼(X類)の2区分があり、理論筆記に不合格の場合は実技受験ができませんが、不合格者には2026年内に1回の無料再試験が認められています。
CAACが「商業飛行」を目的とした国家資格であるのに対し、ASFCは「競技・スポーツ・レジャー」を主たる目的とした資格です。もしあなたが「仕事でドローンを飛ばすつもりはないけど、趣味でドローンを楽しみたい」というのであれば、CAACよりもASFCのほうが圧倒的にコストパフォーマンスが良いという選択肢も十分にあり得ます。
逆に「農業散布」「測量」「配送」などの商用業務を目指すなら、CAAC执照は実質的に必須と言えるでしょう。
【比較表】スクール種別で見るCAAC执照取得の総費用目安(2026年8月時点)
ここまでの情報を整理して、スクールのタイプ別に総費用を比較してみましょう。
| 費用項目 | 格安スクール(目安) | 標準スクール(目安) | 高機能スクール(目安) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 基本授業料 | 6,000〜8,000元 | 10,000〜15,000元 | 18,000〜25,000元 | 期間・実機時間で変動 |
| 教材費 | 含まれる場合も | 別途200〜500元 | 含まれる | 公式テキストは35元(2026年発行) |
| 初回試験报名費 | 別途(500〜1,000元) | 含まれる場合も | 含まれる | CAAC認定試験センターに支払い |
| 再試験費用(1回) | 別途(300〜800元) | 別途または1回無料 | 規定回数まで無料 | 大慶市の事例では理論4回・実技4回まで込み |
| 交通・宿泊費(遠方試験) | 別途(1,000〜3,000元) | 別途 | 含まれる場合も | 試験会場が他省になるケースあり |
| 総費用目安 | 8,000〜12,000元 | 12,000〜18,000元 | 18,000〜28,000元 | |
| 補助金・助成金適用の有無 | 原則なし | 地方政府事業で適用例あり | 適用例あり | 地域・職種による(慶元県の事例など) |
(出典:各スクール紹介ページおよび政府調達事例より筆者作成)
この表を見ると、「格安スクール」と「高機能スクール」では、総費用に最大で2万元(約40万円)近い差が出ることがわかります。
ここで重要なのは「高いほうが必ずしも正解」ではないということ。あなたの目標が「とにかく安く資格を取りたい」なのか「確実に仕事に繋げたい」なのかで、選ぶべきスクールのタイプは変わってきます。
資格取得後の「運用コスト」も考えておこう
多くの記事は「資格を取るまで」の費用しか扱いませんが、実は資格を取った後にもお金がかかることを知っておいてください。
- 機体登録費用:機体を登録する際の手数料
- 保険料:第三者賠償責任保険(年額)
- 更新費用:CAAC执照には有効期限があり、更新時にも費用が発生します
これらの「運用コスト」は、スクールのホームページには一切載っていません。資格を取ることがゴールではなく、その先に実際のドローン業務があるのだとすれば、これらのランニングコストも事前に把握しておくべきです。
ドローン国家資格費用に関するよくある疑問
Q. 一番安いスクールを選べばいいですか?
一概に「いい」とは言えません。実機演習の時間が極端に短いと、実技試験に落ちる可能性が高まります。不合格になれば再試験費用が別途かかり、結局は「安いスクールに入ったのに総費用が高くついた」という結果になりかねません。
Q. 補助金は誰でも使えますか?
2026年8月時点では、慶元県のような特定地域の特定プロジェクトで適用されている事例が確認されています。全国一律の補助金制度はまだ確立されていませんが、今後の拡大が期待される分野です。
Q. 仕事はすぐに見つかりますか?
資格を取っただけでは仕事は自動的に来ません。スクールの就業サポートの有無や、業界での人脈づくりが大きく影響します。「資格を取ったけど仕事がない」という声も実際に存在するため、スクール選びの段階で就業支援の内容をよく確認することをおすすめします。
まとめ:ドローン免許国家資格費用を正しく理解し、後悔しないスクール選びを
ドローン国家資格(CAAC执照)の取得費用は、スクールの表示価格だけで判断してはいけない。これがこの記事で一番伝えたかったことです。
総額で8,000〜28,000元と幅広いのは、授業料に何が含まれているか、再試験の保障がどうなっているか、就業支援が充実しているかなど、スクールによって提供する価値がまったく違うからです。
そして2026年8月現在、慶元県のような地方政府が飛手育成に公費を投入するケースが出てきています。これは大きな変化の兆しです。今後、他の地域でも同様の動きが広がる可能性があります。
最後に、あなたへのアドバイスです。
- スクールのホームページだけで判断せず、「見積書」をもらって費用内訳を確認しましょう
- 「再試験は何回まで無料か」「実機演習は何時間あるか」を必ず質問してください
- 資格を取った後、どんな仕事をしたいのかを明確にした上で、その目標に合ったスクールを選びましょう
ドローン業界はこれからも成長が期待される分野です。正しい情報をもとに、後悔のない投資をしてくださいね。

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