ドローンの保険、まだ「入らなきゃダメなの?」なんて迷ってるなら、もう答えは出てます。結論から言うと、2026年7月時点でドローン保険は法律上の義務ではありません。 でも、飛行許可申請(DIPS)の際には保険情報の入力が必須で、実質的には「入っていないと飛ばせない」と考えたほうが現実的です。そして何より、もしもの事故で人生を台無しにしたくないなら、保険は“推奨”じゃなくて“必須”の備えなんです。
この記事では、2026年4月に更新された東京海上日動の最新保険料と、2026年1月に補償が大きくパワーアップしたエアロエントリーの保険を徹底比較。他の記事ではあまり触れられない「サイバー攻撃補償」や「訴訟対応費用」の有無まで掘り下げて、あなたのドローンにぴったりの保険を選べるようにガイドします。
もう「義務かどうか」は気にしなくていい。今、ドローン保険に求めるべき3つの視点
ドローンの保険を検索するとき、まず気になるのが「入らなきゃいけないの?」という点ですよね。国土交通省のガイドライン上はあくまで任意保険ですが、実務上は飛行許可を得るためにほぼ必須の条件になっています。でも、それ以上に大切なのは、「どんな保険に入れば安心なのか」という視点です。
ここ数年で保険の内容は大きく変わりました。特に2026年に入ってからは、今までの「対人・対物賠償」に加えて、新たなリスクに対応する補償が次々と追加されています。そこで、保険を選ぶときに押さえておきたい3つのポイントを整理しました。
ポイント1:賠償責任保険は「誰が」「どこで」飛ばすかで選ぶ
賠償責任保険は、第三者にケガをさせたり物を壊したりしたときの補償です。これはもう、ドローンを飛ばすなら全員必須級の保険だと思ってください。
選ぶときに大きな分かれ目になるのが、「追加被保険者特約」と「国外危険補償特約」の有無です。
追加被保険者特約があると、例えばあなたがドローンを友人や仕事仲間に貸した場合でも、その相手も保険の対象になります。これ、個人で楽しむだけならあまり気にしなくていいんですが、仕事で使う場合やチームで飛行させる場合はすごく重要です。
また、海外でドローンを飛ばす予定があるなら、国外危険補償特約が付いているプランを選ぶ必要があります。この辺りの違いは、保険会社やプランによってまちまちなので、自分の使い方に合ったものを選ぶのがポイントです。
ポイント2:機体保険は「保険金額の設定」がカギを握る
機体保険は、ドローンを墜落させたり水没させたりしたときに、機体の修理費や買い替え費用を補償してくれるものです。
ここで一番のポイントになるのが「保険金額」の設定方法。多くの保険では「再調達価額(同じものを新しく買い直すのに必要な金額)」を基準に保険料が決まります。つまり、購入時の価格ではなく、保険に加入する時点での市場価格を元に計算されるんです。
例えば、Mavic 3のような機体で東京海上日動の機体保険に入る場合、保険金額を24万円に設定すると、ライトプランで年間18,840円(2026年4月現在)の保険料になります。保険金額が高ければ高いほど保険料も上がるので、自分の機体の価値と予算をよく考えて設定する必要があります。
ポイント3:新しいリスクへの対応度をチェック(サイバー・権利侵害)
ここがこの記事の一番の独自ポイントなんですが、最近のドローン保険で注目すべきは「従来の事故以外のリスクへの対応」です。
2026年1月以降、エアロエントリーの賠償責任保険では「広告宣伝活動による権利侵害補償」が新たに追加されました。これは、例えばドローンで撮影した映像を広告に使ったときに、偶然映り込んだ人物の肖像権を侵害して訴えられた場合などに対応するものです。
さらに、エアロエントリーだけが取り扱っている「サイバー攻撃補償オプション」もあります。これは「ドローンがハッキングされて墜落した」「スマホアプリが乗っ取られて機密情報が漏れた」といった、今まで保険の対象外だったリスクをカバーしてくれるもの。業界唯一のオプションなので、セキュリティに不安がある人や業務で使う人は要チェックです。
【2026年最新版】主要ドローン保険(賠償責任保険)を徹底比較
それではここから、実際に保険料や補償内容を比較していきましょう。今回は、国内で最もシェアの大きい東京海上日動(FLIGHTS提供)とエアロエントリーの保険をピックアップしました。
賠償責任保険:東京海上日動 vs エアロエントリー
| 比較項目 | 東京海上日動 ライトプラン | 東京海上日動 スタンダード | エアロエントリー プランA | エアロエントリー プランC |
|---|---|---|---|---|
| 年間保険料(1億円プラン) | 7,350円 | 7,550円 | 4,900円 | 8,700円 |
| 対人・対物補償限度額 | 1億円〜10億円 | 1億円〜10億円 | 1億円〜10億円 | 1億円〜10億円 |
| 人格権侵害補償(肖像権など) | ○(100万円/名) | ○(100万円/名) | ○(100万円/名) | ○(100万円/名) |
| 初期対応費用補償(事故直後の対応費) | ○(1,000万円) | ○(1,000万円) | ○(1,000万円) | ○(1,000万円) |
| 訴訟対応費用補償(弁護士費用など) | ✕ | ○(1,000万円) | ○(1,000万円) | ○(1,000万円) |
| 追加被保険者特約(貸出対応) | ✕ | ○ | ✕ | ○ |
| 国外危険補償特約(海外飛行) | ✕ | ✕ | ✕ | ○ |
| サイバー攻撃補償オプション | 公表なし | 公表なし | ○(別途4,000円〜) | ○(別途8,000円〜) |
| 広告宣伝による権利侵害補償 | 公表なし | 公表なし | ○(2026年1月〜追加) | ○(2026年1月〜追加) |
| DJI CAMP・JULC資格割引 | 公表なし | 公表なし | ○(約10%割引) | ○(約10%割引) |
| 主な加入条件 | 法人・個人事業主 | 法人・個人事業主 | DJI製品所有者 | DJI製品所有者 |
(出典:株式会社FLIGHTS「賠償責任保険」2026年4月、エアロエントリー株式会社「DJI賠償責任保険」2026年1月10日補償追加反映)
この表を見てわかる通り、安さを取るならエアロエントリーのプランA(年間4,900円)、補償の手厚さを取るなら東京海上日動のスタンダード(年間7,550円)かエアロエントリーのプランC(年間8,700円) という選択肢になります。
注目したいのは「訴訟対応費用補償」と「サイバー攻撃補償オプション」の有無。東京海上のライトプランは価格は安いですが、万が一訴訟になった場合の弁護士費用はカバーされません。事故の規模によっては、賠償金とは別に数百万円の訴訟費用がかかることも考えられるので、そのリスクをどう見るかが分かれ目になります。
エアロエントリーの「無償保険」も活用すべし
ここで忘れてはいけないのが、エアロエントリーが提供しているDJI製品購入時に初年度無料で付帯する賠償責任保険です。Mini 3やMavic 3など、DJIのドローンを買ったら誰でも登録できるこの保険は、対人賠償1億円、対物賠償5,000万円までカバーしてくれます。
ただし、あくまで「無償」の保険なので、補償範囲は限定的です。例えば人格権侵害補償や訴訟対応費用は含まれていません。そのため、この無償保険をベースにしつつ、足りない部分を有料の保険で補うというのが、コスパのいい戦略になりえます。
機体保険はどう選ぶ?2026年4月最新・東京海上日動の機種別保険料
次に、機体保険の具体的な保険料を見ていきましょう。ここでは東京海上日動の保険を例に、人気機種の保険料を表にしました。
| 機体名 | 保険金額 | ライトプラン(年額) | スタンダードプラン(年額) |
|---|---|---|---|
| Mini 3 | 65,000円 | 5,100円 | 6,400円 |
| Mavic 3 | 240,000円 | 18,840円 | 23,640円 |
| EVO II V2 | 231,000円 | 18,130円 | 22,750円 |
| Skydio 2+ | 693,000円 | 54,400円 | 68,260円 |
(出典:株式会社FLIGHTS「機体保険」2026年4月現在)
見ての通り、機体の価格が上がれば保険料も比例して上がります。Mini 3のような軽量ドローンなら年間5,000円ちょっとで機体をカバーできるので、入っておいて損はないレベル。一方、Skydio 2+のような高価格帯の機体になると年間5万円超えになるので、本当に機体保険が必要かどうかはよく考える必要があります。
機体保険の「免責金額」に注意
機体保険を選ぶときにもう一つチェックすべきなのが免責金額です。東京海上日動の場合、保険金額の6%(1,000円単位四捨五入)が免責金額として設定されています。
例えばMavic 3(保険金額24万円)で故障が起きた場合、修理費が仮に10万円かかっても、免責金額の約14,400円は自己負担になります。この辺りの仕組みを理解しておかないと、「保険入ったのに全然お金が戻ってこない」なんてことになりかねません。
実際の保険金支払い事例から見る「保険のリアル」
保険の話になると、「本当に保険金って下りるの?」という疑問が出てきますよね。エアロエントリーの実績を見ると、賠償責任保険で最大261万円、機体保険で22万円の支払い事例が報告されています。
具体的なケースとしては、住宅への衝突事故や、人への接触事故などが想定されます。例えば、ドローンが住宅の窓ガラスを割ってしまい、その修理費や住人への慰謝料が発生した場合などですね。こういうケースでは、保険に入っていなければ全額自己負担です。数万円の保険料を惜しんで、数百万円の賠償リスクを背負うのは、とてもリスキーと言わざるを得ません。
SNSや口コミから見えた「ドローン保険あるある」
X(旧Twitter)やYahoo!知恵袋などを見てみると、ドローン保険に関するリアルな声がいくつか見つかりました。
多いのはやっぱり「保険の種類が多すぎて何を選べばいいかわからない」という悩み。複数の保険会社があって、それぞれに複数のプランがあるので、初心者は確かに迷いますよね。
また、「機体保険の保険金額設定がわかりにくい」という声も多く見られました。「再調達価額って結局いくらなの?」というのは、保険の専門用語に慣れていない人には確かにハードルが高いポイントです。
一方で、「DJI無償保険に登録したら手続きが簡単で安心した」というポジティブな声も。特にドローンを買ったばかりの初心者には、この無償保険の存在はかなり心強いようです。
まとめ:あなたのドローンライフに最適な保険選びとは
ここまで読んでいただいて、もうお分かりだと思いますが、「ドローンの保険は義務かどうか」なんて議論は、もはや時代遅れです。
重要なのは、自分の飛行スタイルやリスク許容度に合った保険を選ぶこと。もう一度、選び方のポイントを整理しておきましょう。
- 個人で趣味として飛ばすだけなら:エアロエントリーの無償賠償保険+必要に応じて有償の賠償責任保険(プランAで十分なケースが多い)
- 仕事や業務で使うなら:訴訟対応費用やサイバー補償までカバーできる東京海上日動のスタンダードプランか、エアロエントリーのプランCが無難
- 高価な機体を飛ばすなら:機体保険もセットで検討。Mavic 3クラスなら年間2万円前後の追加コストを覚悟
- 海外でも飛ばす予定があるなら:国外危険補償特約が付いているプランを絶対に選ぶ
保険は「かけるお金」ではなく「未来への投資」です。万が一の事故で人生が変わってしまう前に、今のうちにしっかりと備えをしておきましょう。この記事が、あなたにとって最適な1本を見つける手助けになれば幸いです。

コメント