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NTTドローンの全体像を徹底解説!事業別・機体別の違いと選び方

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「NTTドローンって、いろんな会社が出してるけど、何が違うの?」

そう思って調べ始めたあなたは、すでに多くの情報にぶつかって、ちょっと混乱しているかもしれません。docomo sky(ドコモスカイ)にNTT e-Drone Technology(エヌティティ イードローン テクノロジー)、それにNTT Com……。名前は似ているけど、それぞれ何が違うのか、はっきりさせたいですよね。

結論から言います。NTTグループのドローン事業は、「通信インフラ」と「機体開発・運用」という役割が明確に分かれています。そして、その中核を担うのが「docomo sky」と「NTT e-Drone Technology」の2つです。この2社の棲み分けを理解すれば、あなたが何を目的にNTTドローンを調べているのか、どのサービスが最適かが見えてきます。

この記事では、2025年6月の「Japan Drone 2025」で発表された最新情報も踏まえながら、NTTグループのドローン事業を徹底的に整理。さらに、実際の現場で語られる「PoC(実証実験)で終わってしまう」という声にも触れ、NTTならではの強みを解説していきます。

NTTグループのドローン事業は「2つの柱」で成り立っている

NTTグループのドローン関連事業は、大きく分けて以下の2つの企業が中心となって動いています。

  1. docomo sky(NTT Com):ドローンビジネスの「プラットフォーム」と「通信」を担当
  2. NTT e-Drone Technology:ドローン機体の「開発・製造」と「現場運用」を担当

この2社がそれぞれ役割を分担し、ときには協力しながら、NTTグループのドローン戦略を推進しているわけです。

docomo sky(ドコモスカイ)の役割:LTE通信と豊富な機体ラインナップ

docomo skyは、NTTコミュニケーションズが提供するドローンビジネスのプラットフォームです。その最大の強みは、NTTドコモのLTE/5Gネットワークを活用した「LTE上空利用プラン」 にあります。これにより、従来の目視内飛行の制限を超えた、長距離の目視外飛行(レベル4飛行)が実現しやすくなるわけです。

また、docomo skyは特定の機体メーカーに縛られず、幅広いラインナップを扱っているのも特徴です。具体的には、米Skydio社の「Skydio X10」や「Skydio 2+」、仏Parrot社の「ANAFI Ai」、そして国内のACSL社が開発した「SOTEN」など、用途に応じて最適な機体を選択できます。さらに、これらの機体を管理するクラウドプラットフォームも提供しており、飛行計画の作成からデータの管理までを一元化できます。

NTT e-Drone Technologyの役割:国産機体の開発と農業・現場特化

もう一方の柱であるNTT e-Drone Technologyは、文字通りドローン機体の開発・製造を担う企業です。特に力を入れているのが「国産機」の開発です。

同社が開発した農業用ドローンの「AC101」や「AC102」シリーズは、NTTグループの通信技術と組み合わせることで、農薬や肥料のピンポイント散布を実現します。これは、ドローンで撮影した画像をAIで解析し、生育状況に応じて最適な場所にだけ散布するという、高精度な農業ソリューションです。NTT e-Drone Technologyの公式サイトでは、この農薬散布検証の実施や公認マニュアルの提供を通じて、農家の方が安心して導入できる体制を整えていることがうかがえます。

また、同社は自社機体の販売だけでなく、有人機(ヘリコプター)による農薬散布の代替としてのドローン導入支援や、500名を超えるパイロットを擁した「NTTドローンパイロットネットワーク」による運用サポートも提供しています。この「現場に寄り添う」姿勢が、同社の大きな強みと言えるでしょう。

ドローン機体の違いは?国産・海外製、それぞれの特徴

NTTグループが扱う機体は、まさに十人十色。特に、「国産機」と「海外製」の選択は、ユーザーにとって大きな判断ポイントです。

国産機(AC101/AC102)の強み:セキュリティとサポート体制

NTT e-Drone Technologyが開発した「AC101」と「AC102」は、国産機ならではの安心感があります。部品調達元や製造工程が国内で管理されているため、セキュリティ面や安全保障輸出管理の観点から、官公庁やインフラ業界からの信頼が厚いです。

また、日本全国に展開するサポート網や、ユーザーの声を直接反映した製品改良がスピーディーに行える点もメリットです。例えば「AC102」は、2025年6月に開催された「Japan Drone 2025」で展示されたばかりの新機種で、重量は6.1kg、最大積載量は14.6kgとスペックも発表されています。軽トラックで運搬できるサイズ感は、現場の声を反映した設計と言えるでしょう。

海外製機体(Skydio X10等)の強み:技術力と実績

一方、docomo skyが取り扱う海外製機体は、高い技術力と豊富な実績が魅力です。

特に米Skydio社の機体は、AIによる高度な自律飛行能力と、全方位の障害物回避機能が世界トップクラスと評価されています。複雑なインフラ設備や橋梁の点検など、人の手が届きにくい場所での撮影に大きな威力を発揮します。

NTTドローンが海外製機体をラインナップに加える理由は、単に「選択肢が多い」ということではありません。NTT e-Drone Technologyは、これらの海外製機体を含めた総合的なソリューションを提供するため、欧米の最先端技術を取り入れる戦略を取っています。実際、同社は過酷環境向けの機体「Spirit」の国内運用開始も計画しています。

現場のリアルな声:PoCから本運用への壁とNTTの解決策

ここで、ドローン業界に詳しい方なら一度は耳にしたことがあるであろう、ある“あるある”な声を紹介します。

「実証実験(PoC)はうまくいったけど、本格運用に移せない」

これは、NTTに限らず多くのドローン導入企業が直面する課題です。実証実験では成功したのに、いざ実運用しようとすると、通信環境の違いや運用ルールの複雑さ、パイロットの確保など、さまざまな壁が立ちはだかります。

調べてみると、ドローンスクールの口コミやSNS上でも、「技術的には素晴らしいが、現場の運用ノウハウが不足している」といった趣旨の声が複数見られました。確かに、高性能な機体を購入しても、それを安全かつ効率的に飛ばす人材や体制が整わなければ宝の持ち腐れになってしまいます。

NTTグループは、この「PoCで終わってしまう」という業界のジレンマに対して、ユニークなアプローチを取っています。それが、「NTTドローンパイロットネットワーク」ドローンスクール「E.R.T.S.」 の存在です。

NTT e-Drone Technologyが運営するこのネットワークは、全国に500名以上ものパイロットを抱え、地域密着型の運用サポートを提供します。つまり、機体を売って終わりではなく、実際に飛ばす人材と運用体制ごとソリューションとして提供できるのです。

また、パイロットの育成機関としても機能する「E.R.T.S.」は、国家資格である「二等無人航空機操縦士」資格の取得にも対応しています。スクールを運営する理由は単なる資格取得支援ではなく、実務に即したスキルを持った即戦力の人材を育成することにあります。これは、現場の「人がいない」「育てるノウハウがない」という根本的な悩みに応えるものです。

なぜNTTはスクールや運用まで手がけるのか

ここまで見てくると、NTTのドローン戦略の本質が少し見えてきたのではないでしょうか。

それは、「機体を売る」ことではなく、「ドローンを活用した業務変革(DX)を成功に導く」ことです。そのために、通信インフラ(docomo sky)と、機体開発・運用(NTT e-Drone Technology)という二つの強みを組み合わせ、ワンストップで課題解決を図ろうとしているわけです。

IOWN戦略とドローンの未来

さらに、NTTグループ全体としては、IOWN(アイオン:Innovative Optical and Wireless Network) という、より大きなビジョンを掲げています。IOWNは、光を中心とした革新的な通信技術で、現在のインターネットをはるかに超える超高速・超低遅延・超低消費電力を実現する次世代の社会インフラです。

ドローン分野においても、このIOWNの進化が、遠隔操作のさらなる高度化や、収集した膨大なデータのリアルタイム処理を可能にする未来が期待されています。NTTグループは、単なるドローンメーカーやサービスプロバイダーではなく、このIOWNの実現を通じて、ドローンが空を飛ぶ未来の社会インフラそのものを構築しようとしているのです。

あなたの目的に合ったNTTドローンを選ぶには?

ここまで様々な角度からNTTドローンの全体像を解説してきましたが、結局のところ、あなたはどのサービスを選べば良いのでしょうか。簡単にフローチャート形式で整理してみましょう。

  • 「とにかく高性能な機体を、自由に選びたい」「LTE通信を使って長距離飛行をしたい」
    • docomo sky のプラットフォームと、豊富な機体ラインナップ(Skydio X10, SOTEN, ANAFI Ai など)が最適です。通信プランとクラウド管理を一式で導入できます。
  • 「農業分野でドローンを活用したい」「国産機でセキュリティを重視したい」「現場の運用サポートが手厚いところがいい」
    • NTT e-Drone Technology の国産機「AC101」「AC102」と、彼らの持つ農業ソリューションがマッチします。導入後のパイロットサポートやスクールも活用できます。
  • 「とにかく自社でパイロットを育成したい」「実践的なスキルを身につけたい」
    • → ドローンスクール「E.R.T.S.」が選択肢に入ります。NTT e-Drone Technologyが運営するスクールなので、機体購入後の流れもスムーズです。

このように、NTTグループのドローン関連事業は、実に多様な選択肢を提供しています。しかし、それは決してバラバラに動いているわけではなく、「通信」と「機体・運用」という明確な役割分担のもと、ユーザーのあらゆるニーズに応えようとする、一貫した戦略の表れなのです。

この記事が、複雑に見えるNTTドローンの世界を整理し、あなたの目的に合った一歩を踏み出すための手助けになれば幸いです。

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