「DJI Mini 3を買おうと思っているけど、自分を自動で追いかけて撮影してくれる『フォローミー』機能って使えるの?」——この疑問、とてもよくわかります。せっかくドローンを買うなら、手軽に自分撮りを楽しみたいですよね。
結論から先に言います。DJI Mini 3には、被写体を自動で追尾する「ActiveTrack(アクティブトラック)」機能は搭載されていません。 これはDJI公式が公開している対応機種リストで明確にされており、2022年の発売以来、この仕様に変更はありません(DJI公式サポート)。ただし、「じゃあ自分撮りは完全に諦めるしかないの?」というと、そうでもありません。この記事では、なぜ追尾機能が使えないのかという理由をしっかり解説しつつ、Mini 3でも自分を撮影するための「代替テクニック」や、どうしても追尾機能が欲しい場合の機種選びのポイントまで、たっぷりとお届けします。
DJI Mini 3にActiveTrack(フォローミー)が非搭載な理由
まずは、なぜDJI Mini 3にフォローミー機能が搭載されていないのか、その理由を整理しておきましょう。
障害物センサーがないから追尾ができない
DJI Mini 3がActiveTrackに対応していない最大の理由は、障害物を検知して回避するためのセンサーを搭載していないからです。ActiveTrackのような被写体追尾機能は、機体が前後左右に移動しながら被写体をフレーム内に捉え続けるため、その移動経路に障害物がないかを常にチェックする必要があります。
海外のレビューサイトPCMag(2022年12月)でも指摘されている通り、DJI Mini 3は障害物センサーがなく、DJIの高度な障害物回避システムであるAPAS(Advanced Pilot Assistance Systems)にも対応していません。つまり、ソフトウェア的な制限ではなく、ハードウェア的に追尾機能を安全に動作させることができない設計になっているのです。
「ジンバルのフォローモード」とは違うので注意
ここで一つ、よくある誤解を解いておきましょう。DJI Mini 3のジンバルには「フォローモード」という機能があります。これは、機体が旋回したときにカメラ(ジンバル)がスムーズに追従するモードであり、被写体を認識して自動で追いかける「ActiveTrack」とはまったくの別物です(DJI Mini 3 ユーザーマニュアル, 2023年1月)。
「フォローモード」という言葉だけで「追尾機能がある」と勘違いしてしまうユーザーが少なくないのですが、これはカメラワークの話であって、ドローン自体があなたを追いかけてくれる機能ではないという点、ぜひ覚えておいてください。
Mini 3 Proとの機能差はここが決定的
DJI Mini 3とMini 3 Proは名前が似ていますが、追尾機能に関してはまったくの別物です。以下の比較表で、両者の違いを一目で確認しておきましょう。
| 機能名 | DJI Mini 3 (標準モデル) | DJI Mini 3 Pro (上位モデル) | 出典 |
|---|---|---|---|
| ActiveTrack (被写体追尾) | 非対応 | 対応(FocusTrackの一部) | DJI公式サポート、Coolblue、Galaxus |
| APAS (障害物回避) | 非対応(障害物センサーなし) | 対応(3方向) | PCMag |
| QuickShots (自動撮影モード) | 対応(Circle、Dronie等) | 対応(全モード) | Bite.lv仕様 |
| 障害物センサー | なし | あり(前方・後方・下方) | PCMag |
この表を見るとわかる通り、Mini 3は価格を抑える代わりにセンサー類を削った「エントリーモデル」、Mini 3 Proはより高度な自動撮影を楽しめる「上位モデル」という位置づけです。この差はソフトウェアのアップデートで埋まるものではなく、ハードウェア設計に根ざしたものなので、購入時にしっかり理解しておくことが大切です。
DJI Mini 3で自分撮りをするための実践的な代替テクニック
ここからが本題です。ActiveTrackが使えないなら、DJI Mini 3で自分を撮影する方法は完全にないのか——そんなことはありません。いくつかの工夫で、それなりに「自分撮り」を楽しむことは可能です。
QuickShotsの「サークル」モードを応用する
DJI Mini 3には「QuickShots」という、決められた軌道で自動撮影してくれる機能が搭載されています。その中でも「サークル」モードは、被写体を中心にドローンが円を描くように飛行するモードです(Bite.lv仕様)。
これを応用して、あなたが前方にゆっくり歩いたり自転車に乗ったりしながら、ドローンが円を描いて追いかけてくる——という構図を作れないでしょうか?もちろん完全な追尾ではありません。しかし、ある程度の範囲内であれば、あなたが移動してもドローンは旋回を続けようとするため、結果的に「追いかけられているような」映像が撮れることがあります。
海外のドローンフォーラムDrone Hub(2026年7月)でも、「Circleモードを開始してから被写体が前に進むと、擬似的なフォローミーになる」という趣旨の投稿が複数見られました。あくまで裏技的なテクニックではありますが、試してみる価値はあるでしょう。
手動でシネマティックな映像を意識する
ActiveTrackがなくても、操縦に慣れれば手動で自分を撮影することは十分可能です。DJI Mini 3は機体が軽くて応答性が良いので、スティック操作で滑らかな追従ショットを撮る練習をしてみてください。
特に、「被写体から少し離れて、ジンバルの角度を固定しながら機体だけを前後左右に動かす」 というテクニックを覚えると、まるで追尾撮影のような映像が撮れます。最初は難しいかもしれませんが、何度か練習すればコツをつかめるはずです。
あえて「追尾しない」ことを活かす
ここで少し視点を変えてみましょう。ActiveTrackは便利ですが、たまに被写体を見失ったり、障害物にぶつかりそうになったりすることもあります。一方、手動操縦なら自分の意図通りに撮影でき、障害物のない安全なルートを選ぶこともできます。
「追尾してくれるから楽」というメリットを手放す代わりに、「自分のイメージ通りの映像を自分でコントロールできる」というメリットを享受する——そういう楽しみ方も、DJI Mini 3には合っているかもしれません。
「やっぱりフォローミーが欲しい」場合の選択肢
いろいろな代替テクニックを紹介してきましたが、「やっぱり自動で追いかけてくれる機能が絶対に欲しい!」という方もいるでしょう。その場合は、次のような選択肢を検討してみてください。
DJI Mini 3 Proへのアップグレードを検討する
ActiveTrackが搭載されたDJI Mini 3 Proは、障害物センサーも3方向に備えており、安全に被写体を追尾できます。価格はMini 3より上がりますが、「追尾機能が必須」という方にとっては、こちらのモデルを選ぶのが確実です。
より手軽な「DJI Neo」という選択肢
DJI Mini 3よりさらに軽量で、手のひらサイズの「DJI Neo」という機種もあります。こちらはActiveTrackこそ搭載していませんが、顔認識による追従や、手のひらからの離着陸など、超手軽に自分撮りを楽しめる機能が充実しています。「ドローンで自分撮りをしたい」という目的だけなら、こちらの方がむしろ向いているかもしれません。
購入前に公式情報を必ず確認する
販売サイトによっては、DJI Mini 3に「ActiveTrack対応」と誤って記載しているケースがあることが確認されています(Galaxus Q&Aセクション、2026年9月4日確認)。購入前に「この機種で本当にフォローミーが使えるのか」を必ずDJI公式サイトや信頼できるレビューサイトで確認することをおすすめします。公式のFocusTrack対応機種リストに「DJI Mini 3」の名前が載っていないことが、最も確実な判断材料です。
まとめ:DJI Mini 3は「自分撮り」をどう楽しむかがカギ
DJI Mini 3はActiveTrack(フォローミー機能)には非対応です。その代わり、QuickShotsを活用した擬似的な手法や、手動操縦のスキルアップで、自分撮りを楽しむことは十分に可能です。
もし「どうしても自動追尾が欲しい」という場合は、DJI Mini 3 ProやDJI Neoといった別の機種を検討することをおすすめします。ただし、いずれの場合も購入前に公式情報を必ず確認し、「この機種で何ができて、何ができないのか」を正しく理解した上で選ぶようにしてください。
DJI Mini 3は、価格を抑えつつも高い画質と携帯性を両立した魅力的なドローンです。フォローミー機能がないことを「欠点」と捉えるか「自分で操縦する楽しさを味わえるチャンス」と捉えるか——あなた次第です。ぜひ自分に合った楽しみ方を見つけて、ドローンライフを満喫してください。

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