DJI Mini 2でLitchiアプリを使えば、DJI FlyにはないWaypointミッションによる自動飛行が楽しめる――そう聞いて導入を検討している方も多いでしょう。実際にLitchiは非常に便利なサードパーティアプリですが、その一方で、2026年に入ってからMini 2固有の重要な仕様制限が存在することが公式フォーラムで明らかになっています。具体的には、Waypointミッション時の巡航速度が時速22.4マイル(約36km/h)に制限されること、そしてWeb上のミッションプランナー「Litchi Hub」でSmooth Curves機能が使えなくなるという変更です。これらの制約を知らずにアプリを購入すると、「思っていたより遅い」「思ったような軌道で飛ばない」と感じるかもしれません。この記事では、Litchi公式フォーラムやApp Storeのレビューをもとに、公式サイトには詳しく書かれていないMini 2の実運用上の制約を整理し、購入前に知っておくべきポイントを解説します。
DJI Mini 2のLitchi対応状況と基本情報
まずは基本のおさらいです。Litchi for DJI Dronesは、DJIのドローンをより高度に制御するための有料アプリです。DJI Mini 2はこのアプリに対応しており、Waypointミッションやフォローモード、パノラマ撮影など、DJI Flyにはない機能を利用できます。価格は約30ユーロ(日本円で4,000円台後半)で、iOS版とAndroid版が提供されています(App StoreおよびGoogle Playストア情報、2026年4月時点)。
ただし、ここで一つ重要な注意点があります。「DJI Mini 2 SE」はLitchiの対象外です。これはDJIがMini 2 SE向けにSDKを公開しなかったためで、Litchi公式フォーラムでも開発者がその旨を明言しています(Litchi公式フォーラム、2024年9月)。Mini 2とMini 2 SEは名前が似ていますが、互換性がまったく異なるので、機種を間違えないようにしてください。
2026年3月に確認された「速度制限」と「Smooth Curves非対応」の最新仕様
ここからがこの記事の本題です。Litchiの大きな魅力の一つは、PCやタブレットのブラウザ上でミッションを設計できる「Litchi Mission Hub」です。しかし、2026年3月にLitchiの開発者は、Mini 2に関する以下の仕様を公式フォーラムで明確にしました(Litchi公式フォーラム、2026年3月)。
一つ目はWaypointミッション中の巡航速度です。従来のHubでは時速33.6マイル(約54km/h)での飛行が設定可能に見えていましたが、実際にはMini 2の「Normalモード」の最大速度である時速22.4マイル(約36km/h)に制限されます。つまり、スポーツモード相当の速い速度でWaypoint飛行をさせようとしても、実際には通常モードの速度でしか飛ばないというわけです。長い距離を効率的に飛行させたい場合、この速度制限は計画に大きく影響します。
二つ目はSmooth Curves機能の非対応です。新しいLitchi Hubでは、Mini 2において「Smooth Curves」(滑らかな曲線でウェイポイントを結ぶ機能)がサポートされず、「Curved Turns」と「Straight Lines」のみが利用可能です(Litchi公式フォーラム、2026年3月)。これは多くのユーザーが誤解しているポイントで、開発者によると「バグではなく仕様」とのこと。よりなめらかな映像を撮影したい場合には、この制約を頭に入れておく必要があります。
ユーザーの口コミから見える「実際の安定性」と「OS別のトラブル」
App StoreやLitchi公式フォーラムには、実際のユーザーから多くの声が寄せられています(確認日:2026年9月4日)。ポジティブな意見としては、「Waypoint機能でDJI Flyではできなかった自動飛行が実現できた」「PCで事前に細かいルートを設定できるのが便利だ」といった評価が複数見られました。
一方で、ネガティブな声も少なくありません。特に目立つのはアプリの安定性に関する不満です。具体的には以下のような趣旨の報告が複数確認されています。
- アプリがフリーズして画面が止まり、映像が更新されなくなる
- トラッキングが遅れて実用的でない
- iOS版で接続が不安定になる
- Android 14にアップデートした端末(例:Motorola G54)で接続できない
また、「有料アプリ(約40AUD)なのにバグが多い」というコストパフォーマンスへの批判も複数見受けられました。上位の解説記事ではほとんど触れられていませんが、Litchiはスマートフォンの処理性能に依存する部分が大きく、使用する端末によって動作の安定性が大きく変わるというのが実態のようです。
Litchi Mission HubでWaypointミッションを計画する際の「期待値」と「実際の制約」比較
では、実際にMission Hubでミッションを組むときに、何ができて何ができないのかを整理してみましょう。以下の比較表は、Litchi公式フォーラムの開発者発言(2026年1月〜3月)をもとに作成しました。
| 項目 | 旧Litchi Hub / 一般的な情報(期待値) | 新Litchi Hub / 実際の制約(確定事実) |
|---|---|---|
| 巡航速度 | 33.6 mph(スポーツモード相当)での飛行が設定可能に見える | 22.4 mph(ノーマルモード)に制限。33.6 mphでの飛行は実行不可 |
| ミッション経路 | スムーズな「Smooth Curves」が利用可能 | 「Curved Turns」と「Straight Lines」のみ。Smooth Curvesは非対応 |
| ミッション実行モード | 特に明示なし | 「Normal」フライトモードで実行。スポーツモードでは実行されない |
| Orbit機能 | ミッション内でOrbit/Spiralが使えると誤認されがち | Waypoint飛行内では非対応。別途アプリ内機能として提供 |
この表を見るとわかる通り、Litchiは確かに強力なツールですが、Mini 2では「自由自在にミッションを設計できる」というイメージとは異なる制約が存在することがわかります。特に速度制限は、広範囲をカバーしたい測量や農薬散布などの業務用途を考えている場合には大きなデメリットになり得ます。
Litchi購入前にチェックすべき「Mini 2ユーザー向けの判断ポイント」
ここまでの内容を踏まえて、DJI Mini 2でLitchiの導入を検討している方に、いくつか判断のポイントをまとめます。
まず、Waypoint機能を「とにかく体験してみたい」という趣味の範囲であれば、速度制限やSmooth Curves非対応はそこまで気にならないかもしれません。むしろ、DJI Flyでは絶対にできない自動飛行が楽しめるというメリットの方が大きいでしょう。実際にポジティブな口コミも多数あります。
しかし、業務利用や、より高度な映像表現を求める場合は注意が必要です。速度制限は飛行時間や撮影範囲に直結しますし、Smooth Curvesが使えないことで映像のなめらかさが損なわれる可能性があります。また、使用するスマートフォンが公式の推奨スペックを満たしているかどうかも重要なポイントです。Android 14環境での接続トラブルは複数報告されているため(Litchi公式フォーラム、2024年10月)、購入前に自分の端末が対応しているかどうかを確認することをおすすめします。
それでも導入を決めたなら、まずはLitchi for DJI Dronesアプリ(iOS/Android対応)を購入し、Mission Hubで簡単なミッションを作成してテスト飛行を行ってみてください。いきなり複雑なミッションを組むのではなく、短い距離で速度や旋回の挙動を確かめることで、思わぬトラブルを防げます。
まとめ:DJI Mini 2とLitchiの組み合わせは「制約を理解した上で」活用しよう
DJI Mini 2とLitchiの組み合わせは、確かにドローンの可能性を大きく広げてくれます。しかし、2026年3月時点で確認された速度制限(時速22.4マイル)やSmooth Curves非対応といった仕様制約を無視して「何でもできる」と期待すると、思ったような飛行ができずにがっかりするかもしれません。Litchiの公式フォーラムやApp Storeのレビューには、こうした制約に気づかずに購入してしまったユーザーの声も少なくありません。
この記事で紹介した制約をしっかり理解した上で、Litchiを導入するかどうかを判断してください。特に、Mission Hubでミッションを設計する際は、今回紹介した速度や経路の制限を考慮した計画を立てることを強くおすすめします。正しい知識を持って活用すれば、LitchiはDJI Mini 2の魅力を何倍にも引き上げてくれる強力なパートナーになるはずです。

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