ドローンの購入を考えていると、スペック表の「障害物検知」の欄が気になりますよね。特にDJI Mini 4 Proは全方向の障害物検知がウリなだけに、「もしかしてLiDARも付いてるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えします。DJI Mini 4 ProにLiDARは搭載されていません。しかしこれは「性能が劣っている」という意味ではなく、まったく別の方式で高い安全性を実現しています。そして2025年9月には後継機のDJI Mini 5 Proが発売され、そちらには前方LiDARセンサーが新搭載されました。この違いを正しく理解しておかないと、「せっかく買ったのに思ってたのと違った……」というギャップが生まれてしまいます。
この記事では、LiDARの有無が実際の飛行にどう影響するのかを、ユーザーのリアルな声や最新の比較データを交えながら、わかりやすく解説していきます。
DJI Mini 4 Proの障害物検知は「LiDARなし」でどう動くの?
まず大前提として、DJI Mini 4 ProはLiDARを搭載していません。その代わりに採用されているのが全方向ビジョンシステムという技術です。これは、機体の上下左右前後の6方向に配置された両眼カメラと赤外線センサーを使って障害物を検知する仕組みです(DJI公式サポートより)。
簡単に言うと、LiDARは「レーザーを飛ばしてその反射で距離を測る」のに対して、ビジョンシステムは「人間の目で見て距離感を掴む」ようなイメージです。明るい場所では非常に精度が高く、DJI Mini 4 Proの全方向検知は初心者でも安心して飛ばせるレベルで高評価を得ています。
実際にYahoo!ショッピングやAmazonのレビュー(2026年9月時点)を見ても、「全方向の障害物検知機能が初心者でも安心」「障害物に当たらなくなった」というポジティブな声が複数確認できました。レビューサイト全体としても、総合評価は非常に高い水準で安定しています。
じゃあLiDARなしで何が困るの?|ユーザーが実感する「暗所の壁」
では、LiDARがないことで実際にどんなデメリットがあるのでしょうか。これがこの記事で最もお伝えしたいポイントです。
ビジョンシステムは「光」を頼りに障害物を認識します。つまり、暗い場所や逆光のシチュエーションでは、センサーの性能が大きく制限されるという原理的な限界があります。DJI公式の説明でも、このシステムは明るい環境での使用を前提としていることがわかります。
一方、DJI Mini 5 Proに搭載された前方LiDARは、光の有無に関係なくレーザーで障害物を検知するため、夜間や暗所でも安定した障害物回避が可能です。この差は、夕方や曇りの日、室内飛行などで大きな実力の差となって現れます。
実際のユーザー投稿を調べてみると、「暗くなると障害物検知が効かなくなる気がして怖い」といった趣旨の声や、ビジョンシステムでは回避しきれなかった障害物に接触したという報告も、少数ながら確認されています。
【比較】DJI Mini 4 Pro vs Mini 5 Pro|2万円の差に見る「LiDARの価値」
ここで、気になる後継機との比較をしてみましょう。以下の表は、LiDARの有無が実際の購入判断にどう影響するかを整理したものです(出典:Axis Intelligence 2026年6月、ids-drone.co.jp 2025年10月、Skyseeker.jp 2026年1月)。
| 比較項目 | DJI Mini 4 Pro | DJI Mini 5 Pro | 何が違うの? |
|---|---|---|---|
| 障害物検知方式 | 全方向ビジョン(カメラ+赤外線) | 全方向ビジョン+前方LiDAR | Mini 4は「目」、Mini 5は「レーザーの杖」も持つ状態 |
| 暗所・夜間の検知性能 | 暗闇では実質的に機能制限がかかる | LiDARにより暗闇でも高精度な検知が可能 | 夜間飛行の安心感に決定的な差が出る |
| 画像センサー | 1/1.3インチCMOS(48MP) | 1インチCMOS(50MP) | センサーサイズが大きいほど低照度での画質が向上 |
| 型式認証(日本) | 取得済み(2025年5月) | 記事執筆時点では未確認 | 日本での特定飛行の許可申請が簡略化できるのはMini 4 Proの強み |
| 価格(目安) | 約8.5万円前後 | 約10.7万円前後 | 約2万円以上の差。これが「LiDAR+1インチセンサー」の対価かどうか |
この表を見てわかるのは、Mini 5 Proは暗所性能で明確に優位である一方、日本国内でドローンを飛ばすうえでの「型式認証」という制度面ではMini 4 Proが一歩先を行っているという点です。型式認証を取得している機体は、特定飛行の際に許可申請が簡略化されるというメリットがあります(ids-drone.co.jp 2025年10月)。
「暗所で飛ばさないならMini 4 Proで十分」は本当か?
ここまで読んで、「じゃあ日中しか飛ばさないからMini 4 Proでいいや」と考えた方もいるでしょう。それはひとつの正解です。ただし、もう少し踏み込んで考えるべきポイントがあります。
ユーザーレビューの中には、「操作は簡単で全方向検知が心強い」という評価がある一方で、「風速2m程度でも煽られて墜落した」という報告も見られました。これはLiDARの有無ではなく、DJI Mini 4 Proの軽量ボディ(249g)に起因する物理的な限界です。
つまり、どれだけ障害物検知が優れていても、「検知」と「飛行安定性」は別の話だということです。LiDARはあくまで衝突を避けるための機能であり、風に強いかどうかとは直接関係ありません。この点を誤解しているユーザーが意外に多く、上位記事でもこの区別をしっかり解説したものはほとんど見当たりませんでした。
実際のユーザーは「LiDARなし」をどう感じてる?|レビュー傾向から見えるリアル
2026年9月時点で、Yahoo!ショッピングやAmazonのレビューを調査したところ、DJI Mini 4 Proに関するユーザーの声はおおむね好意的でした。
ポジティブな意見としては、「ドローンのトップブランドであり、商品に問題はない」「全方向検知でぶつける心配が減った」「操作感が非常に良い」という趣旨の投稿が多く見られました。とくに、ドローン初心者でも安心して扱えるという評価は一貫しています。
一方で、ネガティブな意見としては「値段がもう少し安ければ」という価格面の声が複数ありました。また、先述した「風で煽られて墜落した」という報告もあり、スペック上の耐風性能(10m/s)と実際のユーザー体験の間にギャップがあることも示唆されました。
興味深いのは、LiDARがないことに対する直接の不満はほとんど見られなかったという点です。つまり、一般ユーザーの多くはLiDARの有無を気にしておらず、むしろ「全方向検知があれば十分」と感じている可能性が高いです。
それでも「LiDARが欲しい」なら|Mini 5 Proへのアップグレード検討ポイント
ここまでの内容を踏まえて、それでも「やっぱりLiDARが欲しい」「暗所でも安心して飛ばしたい」という方には、DJI Mini 5 Proへのアップグレードを検討する価値があります。
ただし、その選択をする前に以下の点を確認しておきましょう。
まず、DJI Mini 5 Proの前方LiDARは暗所での安全性を飛躍的に高める一方で、価格は約10.7万円とMini 4 Proより約2万円以上高くなります。そして、型式認証がまだ取得されていない可能性がある点は、日本で業務利用を考えている場合には重要な検討材料です。
また、DJI Mini 4 ProとDJI Mini 5 Proの比較だけでなく、DJI Air 3SやDJI Mavic 4 Proといった上位機種と比較するという選択肢もあります。これらの機種はさらに高性能なセンサーを搭載していますが、その分価格も大きく跳ね上がり、重量も増えるため、飛行規制のハードルが変わってきます。
「どこで」「何を目的に」「どの時間帯に」飛ばすのか。この3つを明確にしたうえで、自分にとって必要な機能を洗い出すことが、後悔しないドローン選びの第一歩です。
まとめ|DJI Mini 4 Proは「LiDARなし」でも十分な理由と、知っておくべき現実
改めて結論を整理します。
DJI Mini 4 ProにはLiDARは搭載されていません。 しかし、それは「欠陥」ではなく、全方向ビジョンシステムという別のアプローチで障害物検知を実現しています。このシステムは日中や明るい環境では非常に高い精度を発揮し、実際にユーザー評価も良好です。
一方で、暗所や逆光では性能が制限されるという原理的な限界があることも事実です。そして後継機のDJI Mini 5 Pro(2025年9月発売)はこの弱点を前方LiDARで補い、夜間の飛行でも高い安全性を実現しています。
ここで重要なのは、自分がドローンを飛ばすシーンを具体的にイメージすることです。
「日中に公園で気軽に空撮を楽しみたい」という方なら、DJI Mini 4 Proの全方向ビジョンシステムで必要十分でしょう。型式認証も取得済みで、日本国内の飛行ルールにも対応しやすくなっています。
「夕方や夜間の撮影も視野に入れている」「暗い屋内でも飛ばす予定がある」という方には、DJI Mini 5 ProのLiDAR搭載モデルが大きな安心材料になるはずです。
いずれにせよ、「LiDARなし=劣っている」という単純な図式ではなく、自分の用途に合った選択をするための正しい情報を持つことが、何よりも大切です。あなたのドローンライフが、より安全で楽しいものになることを願っています。

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