ドローンで決まったルートを自動で飛ばせるWaypoint機能。同じ場所を繰り返し撮影したり、複雑なカメラワークを実現したりと、映像制作の幅がぐっと広がる機能です。しかし、DJI Mini 3でWaypoint機能を使いたいと思っている方は、ここで一度立ち止まってください。結論から言うと、DJI Mini 3はWaypoint飛行に公式対応していません。 これはDJI公式の対応機種リストで明確に示されています。本記事では、なぜDJI Mini 3でWaypointが使えないのか、公式情報に基づいて正確に解説するとともに、DJI Mini 3でも実践できる自動撮影の代替テクニックを具体的に紹介します。この記事を読めば、DJI Mini 3を使いこなす新たな撮影方法が見つかるはずです。
DJI Mini 3はWaypointに対応していない。公式情報で確認しよう
最初に、どうしても避けて通れない事実をお伝えします。DJIが公式に公開している「Introduction to Waypoint Flight Mode」というサポートページには、Waypoint機能に対応する機種がリストアップされていますが、そこにDJI Mini 3の名前はありません。DJI Mini 3 Proの名前もありません。
多くの方が「Proが付いているから高性能=Waypointも使えるのでは?」と期待するかもしれませんが、この機能はハードウェアの性能だけではなく、機種ごとのファームウェアやアプリのサポート範囲で決まります。DJI Mini 3とDJI Mini 3 Proは、いずれもこのWaypoint機能の非対応機種というのが公式見解です(DJI公式サポート、随時更新)。
誤解されがちな「Waypoint対応機種」の境界線
なぜこれほどWaypoint機能が話題になるのでしょうか。それは、映像制作の現場でこの機能の便利さが広く知られるようになったからです。特に、DJI Mini 4 ProやDJI Air 3、DJI Mavic 3シリーズでは標準搭載されており、SNSなどで自動飛行の映像を目にする機会も増えました。
その結果、「小型軽量のDJI Miniシリーズなら自分もできるかも」と考えるユーザーが増え、X(旧Twitter)などのSNS上では「DJI Mini 3 Proを買ったけどWaypointができない」という趣旨の投稿や、機能の有無について混乱しているユーザーの声が複数見受けられました(2025年2月時点)。この混乱こそが、まさに本記事で解消したいポイントです。
DJI Mini 3で自動飛行を実現する3つの代替機能
Waypointは使えなくても、DJI Mini 3には他の自動撮影機能がしっかり搭載されています。ここでは、特に実用的な3つの機能を紹介します。
クイックショットで手軽に動きのある映像を
DJI Mini 3に搭載されている「クイックショット」は、あらかじめ設定された飛行パターンで自動的に撮影してくれる機能です。ドローンを離陸させ、画面上で被写体を選択するだけで、ドローンが自動でヘリコプターのように旋回したり、被写体から遠ざかったり、近づいたりしながら映像を撮影してくれます。
Waypointのように細かいルート設定はできませんが、わずか数タップでプロっぽい映像が撮れる手軽さが魅力です。特に「ロケット」モードでは真上に上昇しながら被写体を引きで捉える映像が、「ドロネ」モードでは被写体を中心に円を描くように旋回する映像が撮れます。
Hyperlapse(ハイパーラプス)で時を切り取る
タイムラプス映像を撮影できるHyperlapse機能も、DJI Mini 3の得意とする自動撮影機能のひとつです。一定のルートを自動で飛行しながら、コマ撮りした画像を連結することで、時間の流れを圧縮したようなダイナミックな映像が作成できます。
もちろん、こちらもWaypointのような精密なポイント指定はできませんが、「自由」モードであれば自分で機体を操作しながら移動するタイムラプスも可能です。夕焼けの変化や雲の流れ、都市の明かりが点灯する様子など、時間経過のある被写体には非常に効果的です。
パノラマ撮影で広大な景色を一枚に
静止画にはなりますが、パノラマ撮影も自動撮影の一種です。DJI Mini 3は、広角・縦・球形の3種類のパノラマモードに対応しており、カメラが自動で向きを変えながら複数枚の写真を撮影し、1枚の広い写真に合成してくれます。特に「球形」モードでは、全天球のような360度のパノラマ画像を生成でき、SNSでの投稿にも映えます。
なぜDJI Mini 3はWaypoint非対応なのか?製品戦略を読み解く
ここで、なぜDJIがMini 3シリーズにWaypoint機能を搭載しなかったのか、少し考えてみましょう。これは公式発表があるわけではないので推測の域を出ませんが、製品のポジショニングを考えると納得できる部分があります。
DJI Mini 3は、重量249gという法規制上の優位性と、手頃な価格帯を両立した「エントリー〜ミドルクラスの入門機」として設計されています。一方、Waypoint機能は、高度な撮影プランニングを伴う業務用途やハイアマチュア向けの機能と位置付けられており、DJI Air 3やDJI Mavic 3シリーズといった上位機種に搭載することで、製品間の差別化を図っていると見られます。
つまり、DJI Mini 3でWaypointが使えないのは「性能不足」ではなく、意図的な機能の棲み分けである可能性が高いのです。
どうしてもWaypointを使いたい場合の選択肢
「やっぱりWaypointがどうしても必要だ」という方のために、現実的な選択肢を整理しておきます。
選択肢1:上位機種への買い替えを検討する
最も確実な方法は、Waypointに対応している機種に買い替えることです。具体的には、DJI Mini 4 Pro、DJI Air 3、DJI Air 3S、DJI Mavic 3 Pro、DJI Mavic 3 Classicなどが該当します。これらの機種はすべてDJI公式のWaypoint対応機種リストに名を連ねており、購入後すぐに機能を利用できます。
特にDJI Mini 4 Proは、Miniシリーズの軽量ボディを維持しながらWaypointに対応している数少ないモデルです。もし「小さくて軽い機体でWaypointを使いたい」というこだわりがあれば、DJI Mini 4 Proが有力な選択肢になるでしょう。
選択肢2:サードパーティアプリの情報をウォッチする
DJI Flyアプリ以外のサードパーティ製アプリ(例:Litchi for DJIなど)で、DJI Mini 3のWaypoint飛行が可能になるかどうかは、本記事執筆時点(2025年2月)では確定的な情報がありません。アプリのアップデート状況やファームウェアの対応状況によっては将来的に可能性がゼロとは言えませんが、現時点では「確認できなかった」とするのが正直なところです。
DJI Mini 3ユーザーが知っておくべき「できること」「できないこと」
ここで、DJI Mini 3に関する誤解を防ぐために、できること・できないことを簡潔にまとめておきます。
| 機能 | DJI Mini 3の対応 | 備考 |
|---|---|---|
| Waypoint機能 | 非対応 | DJI公式の対応機種リストに含まれず |
| クイックショット | 対応 | ロケット、ドロネ、サークルなど全モード利用可 |
| Hyperlapse(ハイパーラプス) | 対応 | 自由モードでの移動撮影も可能 |
| パノラマ撮影 | 対応 | 広角・縦・球形の3モード |
| ActiveTrack(被写体追従) | 非対応 | 障害物センサーが前方にないため |
| 全方向障害物検知 | 非対応 | 下方センサーのみ搭載 |
この表を見ていただければわかるように、DJI Mini 3は静止画や基本的な自動撮影機能は充実しているものの、高度な自動飛行機能に関しては非対応のものが多いです。これは仕様であり、購入前に理解しておくべきポイントです(出典:各DJI公式製品ページおよびサポート情報をもとに編集部作成)。
まとめ:DJI Mini 3は「できること」に集中しよう
DJI Mini 3は間違いなく優れたドローンです。軽量で持ち運びやすく、1/1.3インチセンサーによる高画質な映像は、このクラスではトップクラスと言えます。しかし、Waypoint機能は公式非対応です。
この事実を知った上で、できることにフォーカスすることが大切です。クイックショットやハイパーラプス、パノラマ撮影など、DJI Mini 3でも十分に表現の幅は広がります。それでもなおWaypointがどうしても必要なら、DJI Mini 4 ProやDJI Air 3といった上位機種への買い替えを前向きに検討してみてください。
あなたの撮影スタイルに合った最適なドローン選びの参考になれば幸いです。

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