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DJI Mini 2で360°パノラマを高画質に撮る方法。RAW撮影設定と編集の完全ワークフロー

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ドローンで撮る360°パノラマって、見る人の目を引くじゃないですか。でも、DJI Flyアプリの自動合成で仕上げた写真を見て「思ったより画質が荒いな…」と感じたことはありませんか?

実は、DJI Mini 2でもアプリ任せにしない撮り方があるんです。具体的には、機体を飛行させたまま撮影設定をRAW(DNG)に切り替えて、あとでPCで編集する方法です。このやり方なら、アプリ合成の約2倍以上の解像度で、ダイナミックレンジの広い高画質なパノラマが作れます。本記事では、撮影前の設定から、Lightroomでの現像、PTGuiなどの専用ソフトを使ったステッチング、そしてどうしてもできる空の欠落部分の補完方法まで、ステップバイステップで解説していきます。

DJI Mini 2の360°パノラマ撮影で最初にすべき設定

まず、撮影の下準備から始めましょう。多くの解説では「アプリのパノラマモードを選んでシャッターを押すだけ」と書かれていますが、それだけだと高画質を狙えません。

ここで一度、機体が飛行している状態で撮影設定を変更するのがポイントです。DJI Flyアプリのカメラ設定画面で、撮影モードを「RAW+JPEG」または「RAW」に切り替えておいてください。この設定を行っておくと、パノラマ撮影時に1枚ずつの画像がDNG形式(RAW)で保存されるようになります(DJI公式サポートの解説に基づく、2021年頃からの仕様)。

次に、露出設定です。海外のドローンフォト専門サイト(PetaPixel, 2022年)では、AUTOモードのまま露出補正を「-0.7EV」程度に設定する方法が推奨されています。オートで撮ると空の明るい部分が飛びやすいので、少しアンダー気味にしておくことで、あとの現像で情報を引き出せるわけです。もちろん、マニュアルモードでISOとシャッタースピードを固定してしまうという上級者向けのやり方もあります(Grey Arrows Drone Club UKフォーラム, 2021年)。ここはお好みで。

準備ができたら、アプリの撮影モードから「パノラマ」→「球体(Sphere)」を選んで撮影を開始してください。DJI Mini 2はこのとき、約26枚の画像を自動で撮影してくれます(DJI Drone Help Forumのユーザー報告より)。この1枚1枚が、あとで高精細なパノラマを生み出す“素材”になるわけです。

アプリ合成とPC編集でここまで違う。画質と解像度の比較

DJI Flyアプリの自動合成はとにかく速い。撮影が終わるとすぐにスマホの中でパノラマ画像が完成して、そのままSNSにシェアできます。完成画像のサイズは4096×2048ピクセルほど(ユーザー報告値)で、手軽さ重視ならこれで十分でしょう。

しかし、もし「もっと精細で、大きな画面でも耐えられる写真がほしい」と思ったら、PCでの編集工程は必須です。なぜなら、RAWで保存した26枚の画像を専用ソフトでステッチングすると、約9562×4781ピクセルという高解像度の画像が生成できるからです(個人ブログでの実測例, 2021年)。これはアプリ合成の2倍以上の情報量です。

しかもRAWデータは、JPEGと違って撮影後の露光補正やホワイトバランスの調整に非常に柔軟に対応できます。空の色味を変えたい、影の部分をもう少し明るくしたい——そういった細かいニーズにも応えられるのが大きな強みです。

高画質パノラマのための編集ワークフロー。LightroomとPTGuiの使い方

では、具体的な編集の流れを説明していきます。ここからが本記事の“独自素材”の部分です。上位記事ではあまり詳しく語られていない、RAW現像からステッチング、そして仕上げまでの一連の流れをまとめました。

RAW現像はLightroomで一括調整が効率的

まず、SDカードからPCにDNG画像(26枚)をコピーします。そして、Adobe Lightroomでこれらの画像を読み込んでください。このとき、1枚目の画像を調整したら、その設定を残り25枚すべてに同期させるのがコツです。露出やトーンカーブ、ノイズ除去の設定を統一することで、後工程のステッチングがスムーズになります。

ここで覚えておきたいのが、撮影時に「-0.7EV」でアンダー気味にしておいた画像は、Lightroomの露光補正で持ち上げられるという点です。空の青みや建物のディテールが驚くほど蘇るので、ぜひ試してみてください。

PTGuiでステッチング。高品質な合成を実現する専用ソフト

現像が終わったら、いよいよ26枚の画像を1枚に合成(ステッチング)します。ここで使いたいのが「PTGui」という専用ソフトです。有料ではありますが、プロのパノラマ制作で定評があるツールで、複雑な歪みの補正や、細かな制御ポイントの設定が可能です。無料の代替ツールとしては、Huginなども選択肢に入りますが、精度や使いやすさではPTGuiに軍配が上がるでしょう(海外フォトサイトDIYPhotography, 2022年の紹介記事より)。

PTGuiに画像を読み込ませ、自動的に制御ポイントを検出させてから、プレビューで合成結果を確認します。少しずれが気になる場合は、手動で制御ポイントを追加して調整することも可能です。

どうしても欠ける“空”の部分。Photoshopで補完する

ここで一つ、DJI Mini 2の360°パノラマ撮影の宿命をお伝えしなければなりません。ジンバル機構の関係で、どうしても真上(天頂)の部分が撮影できず、合成後の画像には円形や三角形の空の欠落部分が生じます。

この穴は、PhotoshopやAffinity Photoなどのレタッチソフトを使って埋める必要があります。具体的には、コンテンツに応じた塗りつぶし機能や、周辺の空の色味をコピーして貼り付ける方法が使えます。海外の作例(PetaPixel, 2022年)では、この補完作業を「パノラマ制作で最もクリエイティビティが求められる工程」と表現していました。面倒に感じるかもしれませんが、この一手間が仕上がりの印象を大きく左右します。

自分に合った編集方法はどっち? 簡単ルートと高画質ルートの比較

ここまでの内容を整理すると、360°パノラマの作り方には大きく2つのルートがあることがわかります。

1つは、アプリ自動合成ルート。DJI Flyアプリだけで完結し、撮影後すぐに完成します。画質はほどほどで、とにかく速さと手軽さが魅力です。
もう1つは、RAW現像+専用ソフトルート。LightroomやPTGui、PhotoshopといったPCソフトを使い、時間をかけて仕上げます。その代わり、解像感や色の再現性で圧倒的な結果を得られます。

この2つはトレードオフの関係なので、撮影の目的によって選べばいいでしょう。SNSへの速報投稿が目的なら前者、自分のポートフォリオや大きなプリント出力を考えているなら後者が向いています。

DJI Mini 2のパノラマ撮影でよくある疑問と対策

最後に、実際に撮影や編集を進めるうえでぶつかりがちな疑問をいくつかピックアップしておきます。

  • 風が強い日でも撮影できますか? :基本的には風の弱い日を選びましょう。パノラマ撮影は機体がその場で旋回しながら約26枚を撮るため、風で位置がブレるとステッチングの際にずれが生じやすくなります。
  • 編集ソフトは必ず有料のものを買わないといけませんか? :必ずしもそうではありません。無料のHuginでもある程度のステッチングは可能です。ただし、日本語の情報が少なく、習得に時間がかかる場合があるので、その点は覚悟しておいてください。
  • 空の欠落部分を補完するのが面倒です… :それなら、あえて欠落部分を「小さな惑星(Tiny Planet)」風のデザインに加工してしまうのも一手です。加工次第で、欠落がむしろ作品の個性になります。

DJI Mini 2で360°パノラマをもっと楽しむために

DJI Mini 2は、小型軽量ながら、しっかりとしたパノラマ撮影機能を備えた優れたドローンです。アプリ任せの手軽な撮り方もいいけれど、一手間かけてRAW編集のワークフローを取り入れることで、あなたの作品は次のステージに進むはずです。

特に、Adobe Lightroomでの一括現像とPTGuiでの高精度ステッチングは、ひと度覚えてしまえばそれほど難しいものではありません。最初は少し時間がかかるかもしれませんが、仕上がった高解像度のパノラマ写真を見たときの感動は格別です。ぜひ、あなたの撮影スタイルに合った方法を見つけて、DJI Mini 2での空撮をさらに楽しいものにしてください。

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