ドローンレースの世界大会って、いったいどんな大会があるのか、そして今、日本人選手はどのくらい活躍しているのか――そんな疑問を持っている方は少なくないでしょう。
結論から言うと、2026年に入ってすぐの2月、イギリスで開催された国際大会「BIRD 2026」で、なんと15歳の日本人高校生レーサー、山本悠貴選手が優勝を果たしています(株式会社ドローンショー・ジャパンの発表、2026年2月18日)。このニュースはまだ多くのメディアであまり取り上げられていませんが、日本のドローンレースシーンが世界トップレベルにあることを如実に示す出来事です。
今回は、ドローンレースの世界大会にどんな種類があるのか、そして最新の日本人選手の活躍を中心に、現時点(2026年8月25日)で押さえておくべき情報をぎゅっとまとめていきます。
ドローンレースの世界大会って、実はいろいろある
一口に「世界大会」と言っても、ドローンレースの世界ではいくつかの異なるタイプの大会が存在します。主催団体や競技ルール、目指す方向性がまったく違うので、まずはそこを整理しておきましょう。
FAI世界選手権は「国の代表」として戦う権威ある大会
国際航空連盟(FAI)が主催する「FAI World Drone Racing Championship」は、いわばドローンレース界のオリンピック。各国の代表選手が集い、国対抗で競い合うのが特徴です。
ここで注目したいのが、2024年に開催された大会で日本人選手の橋本勇希さんが個人総合とジュニア部門の両方で優勝を飾っていること(ルネサンス高等学校の発表、2024年11月)。この実績だけでも日本のドローンレースレベルがいかに高いかが分かります。
DRLはエンタメ性の強いプロリーグ
一方、アメリカ発の「Drone Racing League(DRL)」は、エンターテインメント性を重視したプロリーグです。統一仕様の機体を使い、屋内の専用スタジアムでレースが行われます。ESPNなどでのテレビ放送もあり、選手は契約金や賞金を得られるプロフェッショナルな世界。ただし、出場は招待制で、誰でも参加できるわけではありません。
世界最大の参加型コミュニティ「MultiGP」
「MultiGP」は、世界最大の参加型ドローンレース団体です。2021年時点の情報にはなりますが、世界中に数百の支部があり、登録レーサーは3万人以上とされています(ドローンスクールジャパン / Skyrobotの記事より)。地域リーグから世界大会まで階層が整備されており、アマチュアでも実力次第で世界の舞台に立てるのが魅力です。
2016年のドバイ大会は「伝説」として語り継がれる
ドローンレースの歴史を語るうえで欠かせないのが、2016年にドバイで開催された「World Drone Prix」。賞金総額がなんと1億円超えというインパクトで世界中の注目を集めました。この大会をきっかけにドローンレースが一気に国際的な競技として認知されるようになった、まさに「伝説の大会」です(Drone.jpコラム、2016年11月)。ただし、この大会は継続的に開催されているわけではない点には注意が必要です。
最新ニュース:2026年2月、日本人高校生がBIRD 2026で優勝!
さて、ここからが本題です。2026年2月、イギリスのバーミンガムで開催された国際大会「BIRD(Birmingham International Race Days) 2026」で、日本人の高校生パイロット、山本悠貴選手(当時15歳)が見事優勝を果たしました。
この大会の特徴は、屋内で行われる「Tiny Whoop」と呼ばれる小型ドローンレースである点。参加者は約50名で、世界のトップレーサーが集うハイレベルな戦いだったようです(株式会社ドローンショー・ジャパンのプレスリリース、2026年2月18日)。
前出の橋本勇希選手もそうですが、日本の若い世代が世界の舞台で堂々と戦い、結果を残しているという事実は、これからドローンレースを始めたいと考えている人にとっても大きな励みになるはずです。
ちなみに、ドローンレースでは機体のセッティングやパーツ選びが勝敗を大きく左右します。大会で使われるような高性能機体はもちろん、エントリーモデルとして知られる「BetaFPV Cetus」シリーズや「EMAX Tinyhawk」など、練習用の機体も数多く市販されています。いきなり世界大会は無理でも、まずはこれらの機体で練習を始めるのが現実的でしょう。
世界大会のレベル感と日本の競技人口
気になるのは「日本のドローンレースシーンは世界と比べてどうなのか」という点ですよね。国内の競技人口は1,000人から2,000人程度、海外では5万人から8万人程度と推定されています(埼玉ドローンスクールのコラム、2026年5月)。数字だけ見るとまだまだ小規模ですが、その割には世界のトップで戦える選手を輩出しているのが日本の強みです。
また、世界大会で勝つためには、単に速く飛ばすだけでなく、コース取りの戦略やメンタルコントロール、さらには機体のチューニング能力まで求められます。海外の大会と日本の大会ではコース設定や気候条件も異なるため、それをどう克服するかが鍵になるでしょう。
「世界大会」を楽しむために知っておきたいこと
ドローンレースの世界大会を観戦したり、応援したりするときに知っておくと便利なのは、各大会の開催時期や中継の有無です。FAIの世界選手権は夏季、DRLはシーズン制でほぼ通年、BIRDのようなタイニードローンの大会は冬季に開催される傾向があります。また、DRLはYouTubeや各種配信プラットフォームで中継が見られることが多く、FAIの大会も公式チャンネルで配信されるのが一般的です。
さらに、各大会で使われる機体のサイズやルールが異なるため、観戦前に「この大会は屋内かな?屋外かな?」「Tiny Whoop用の小型コースかな?」といった点をチェックしておくと、よりレース展開が楽しめるでしょう。
世界で戦える人材が育つ土壌がある
ここまで見てきたように、ドローンレースの世界大会は一つではありません。それぞれの大会に個性があり、目指すべき方向性も異なります。その多様性の中で、日本の若い選手たちが確実に存在感を示している――それが今のドローンレース界の現状です。
最新のニュースであるBIRD 2026での山本悠貴選手の優勝は、まだ多くの人に知られていない「今だけのホットな話題」です。この記事を読んだあなたは、もうひと足先に最新のドローンレースシーンをキャッチしたことになります。
これから世界大会を目指す人も、単に観戦を楽しみたい人も、ドローンレースの世界はまだまだ発展途上で、これからも新しい才能や大会が生まれていくことでしょう。次はどんな日本人選手が世界を驚かせるのか、目が離せませんね。

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