「ドローン免許、取ったほうがいいのかな…」
「でも、一等と二等、どっちが必要なんだろう?」
これからドローンの国家資格を取ろうと考えているあなたは、こんな疑問を持っているのではないでしょうか。
結論から言います。2026年8月現在、ほとんどのビジネス用途であれば「二等無人航空機操縦士」の取得で十分です。 むしろ、一等を取っても実際にレベル4飛行(有人地帯での目視外飛行)ができる機体がほとんどない現状では、費用対効果の面で二等に軍配が上がります。この記事では、2025年12月のルール変更を踏まえた「今のリアル」と、あなたにとって本当に必要な免許はどちらなのかを、独自の視点で徹底的に検証していきます。
まずはここを確認!2025年12月のルール変更で何が変わったのか
ドローン国家資格を語る上で、絶対に外せないのが2025年12月4日をもって終了した「民間資格の優遇措置」です。
これまで、JUIDAやDPAといった民間資格を持っていれば、飛行申請時に一部の書類が簡略化されるという特典がありました。しかし、この特典は2025年12月4日で完全に失効しています(国土交通省発表/ディーラボ記事より)。
つまり、2026年現在、飛行申請をスムーズに行うための公式な技能証明は、国家資格(一等または二等)しかありません。 この点を「昔の記事」のように「民間資格でも大丈夫」と誤解している情報がまだネット上には多いですが、それは過去の話です。このルール変更が、今あなたが国家資格を取るべき最大の理由の一つと言えるでしょう。
ドローン免許(一等・二等)の基本的な違い
ここで簡単に、一等と二等の基本的な違いをおさらいしておきましょう。
- 二等無人航空機操縦士:レベル3までの飛行が可能(目視外飛行は補助者を置くなどの条件付き)。いわゆる「包括申請」が利用でき、個別の飛行許可申請が原則不要になります。
- 一等無人航空機操縦士:レベル4飛行(有人地帯での目視外飛行)が可能になる資格。ただし、これだけで飛べるわけではなく、別途「第一種機体認証」や国土交通大臣の許可が必要です。
多くの記事はここまでで終わっています。しかし、この先が本当に重要なところです。
実はコレが盲点!一等と二等の「本当のコスト」を比較してみた
資格を取るにあたって、気になるのはやっぱりお金と手間ですよね。一般的なスクール費用だけで比較している記事は多いですが、ここでは「2026年現在の実務で使えるか」という視点を加えた比較表を作成しました。
| 比較項目 | 二等無人航空機操縦士 | 一等無人航空機操縦士 |
|---|---|---|
| 取得費用相場(初学者) | 約17万円〜40万円 | 約47万円〜100万円 |
| 実現可能な最高レベルの飛行 | レベル3.5(立入管理措置の一部省略可) | レベル4(有人地帯での目視外飛行)※ただし許可と機体認証が別途必要 |
| 必要な機体認証 | 第二種機体認証(対応機種:DJI Mavic 3シリーズやDJI Air 3など多くの機種が対象) | 第一種機体認証(現状、対応機種が極めて少ない) |
| 2026年現在の実務的な価値 | ◎ 非常に高い(物流、空撮、点検のベースラインとして必須級) | △ 限定的(制度は整っているが、コストと機体不足で実質的な導入障壁が高い) |
(出典:各スクール公表価格および国土交通省航空局の機体認証カテゴリに基づく)
ご覧の通り、二等は比較的安価で、しかも多くの市販機体が第二種認証に対応しているため、すぐにビジネスに活かせます。一方の一等は、取得に100万円近くかかることもざらで、しかも第一種機体認証に対応した機体は、高価な産業用ドローン(例:DJI Matrice 300/350 RTKなど)に限られており、簡単に手が出せるものではありません。
一等を取っても「申請が不要」になるわけではない
ここが一番の誤解ポイントです。「一等を取ればレベル4が自由に飛ばせる」と思っていませんか?
実際には、一等技能証明を取得していても、有人地帯での目視外飛行(レベル4)を行うには、国土交通省への個別の許可・承認申請が別途必要です(DAC公式コラムより)。
つまり、二等でも一等でも「包括申請(いわゆる申請の簡略化)」が使えるのは変わりません。レベル4飛行という「特殊なケース」に対応できるかどうかの違いだけで、日常的な飛行においては、二等でも十分に申請の手間は省けるのです。
ユーザーのリアルな声に見る「思わぬ落とし穴」
Yahoo!知恵袋などで実際に資格取得を経験したユーザーの声を調査してみると、驚くべきリアルな意見がいくつか見つかりました。
- 資格そのものよりも、DIPS 2.0やClassNK、Prometricといった行政手続き用の複数システムへの登録・操作が非常に煩雑でストレスだという趣旨の投稿が複数見られました。
- 一等を取得したものの、実際にレベル4飛行ができる現場がほぼ存在せず、「名刺に書ける以外にメリットを感じない」という趣旨の声も上がっていました。
これらの声は、上位記事ではほとんど触れられていない「生のリアル」です。制度は整っていても、現場の運用コストや手間は想像以上にかかるということを認識しておく必要があります。
結局、あなたはどっちを取るべき?今だけのお得な「選び方」
さて、ここまでの話を踏まえて、あなたがどちらの資格を選ぶべきかの指針を示します。
二等がオススメな人
- これからドローン業務を始めたい方(空撮、測量、点検など)
- まずはコストを抑えて資格を取りたい方
- 当面はレベル3までの飛行で十分な方
- DJI Mavic 3やDJI Air 3など、一般的な機体を使いたい方
一等を検討すべき人
- 将来的にレベル4飛行を見据えた大型機(DJI Matrice 300シリーズなど)を導入予定の方
- 自治体や大企業のインフラ点検・物流プロジェクトに参画予定の方
- 予算に余裕があり、かつ「将来の布石」として先行投資をしたい方
私たちの推奨は、圧倒的に「二等」です。
なぜなら、2026年現在、一等に投資するリスク(高額な費用と限定的な実用性)に対して、リターンが釣り合わないからです。一等の真価が発揮されるのは、第一種機体認証に対応した手頃な価格の機体が市場に流通するようになる、早くて2027年以降になるでしょう。
まずは二等を取得して実務を積み、本当にレベル4飛行のニーズが発生したタイミングで一等にアップグレードするという戦略が、最も賢く、かつ無駄のないお金の使い方だと言えます。
ドローン免許はあくまで「手段」です。目的はその先にあるビジネスや楽しみです。焦って高い方に飛びつく前に、今のあなたに本当に必要なのはどちらか、冷静に判断してみてくださいね。

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